20日の燕市・分水おいらん道中にあわせた11日から27日まで、これまでの「分水桜まつり」から名称変更した「つばめ桜まつり」。今週末、燕市観光協会は初めてプレイベントを行い、12日は燕地区で「燕さくらイベント」、13日は吉田地区で「吉田さくらイベント」を行い、本番に向けてムードを盛り上げる。
12日の「燕さくらイベント」は、燕市交通公園と燕市児童研修館「こどもの森」で午前11時から午後3時まで。燕商工会議所青年部の協力で電子レンジで作るプラ板キーホルダー作りを行い、先着200個限定で酸化できる。
県警キャラクター「ひかりちゃん」が登場し、RX-7のパトカー、白バイから消防の最新ポンプ車、重機のバックホー、ロードローラー、ダンプカーなど、働く車が大集合する。
「こどもの森」では、バリアフリーのプレイルームを開設する「はっぴーザウルス」が「みんなで作る春爛漫」と銘打って、おいらん道中のステージを飾る“桜”を作る。幅1.5メートル、長さ4メートルの大きな紙2枚に濃淡の違う2色のピンクの絵の具をスポンジボールにつけて着色し、サクラの花を咲かせる。11日はそのための幹を描いて準備した。おいらん道中の当日は分水さくら公園に設置するステージの背景として飾る。
あわせて館内では、よさこいソーランやダンスショー、ママさん楽団の吹奏楽演奏、さらにフットセラピー、帽子の手作り、ハンカチの型染めなど、盛りだくさん。近くの燕三条エフエム放送は、正午から午後2時までフォークの夫婦デュオ「Kazumin.com」の出演で生放送を行う。
13日の「吉田さくらイベント」は午前11時から午後3時まで吉田ふれあい広場で行う。注目を集めているのが、動物ふれあいコーナー。旧山古志村からアルパカ2頭と寺泊水族館からリクガメ1頭がやって来る。
さらにチェーンソーアートとウッドクラフト、セグウェイ試乗体験、ゴールデンステージ、燕市観光PRキャラクター「きららん」登場。チェーンソーアートは午前11時半から田上町出身で長野県に住むチェーンソーアーティスト小野隆治さんによる丸太をチェーンソーで削って立体作品を作る技を披露。その後、ウッドクラフト体験を指導する。
セグウェイ試乗体験は、スノーピークが用意。16歳以上の体重45キロ以上の人を対象に1回500円で試乗でき、キャンプグッズの紹介も行う。ゴールデンステージでは地元アマチュアバンドが出演する。
また、2日間とも移動販売車によるフードコート、吉田商工会青年部による燕吉田のB級グルメ、鶏肉のレモンあえを販売するテントも設置してにぎやかなイベントにする。
これまでも分水おいらん道中にあわせて「分水桜まつり」として期間中は市内のサクラのライトアップなどを行ってきたが、分水地区の行事という色合いが濃く、燕、吉田地区も含めた燕市全体の行事として盛り上げようと、ことしは「つばめ桜まつり」と改称した。
同様の理由から今回初めて燕、吉田地区のプレイベントを企画した。これまでは外部のイベントにPRに出向くことはあったが、自主的なPRイベントは初めてで、ことしの分水おいらん道中にかける意気込みが伝わる。
分水おいらん道中を市民あげて盛り上げるためにも、イベントに広く来場を呼びかけている。