今年度から小中一体型校舎となった三条市の第一中学校と嵐南小学校は10日、それぞれが始業式を行い、新1年生を除いた児童生徒合わせて1110人余りが初登校し、新しい校舎で新たな歴史が幕開きした。
第一中学校の2年生と3年生の計343人、嵐南小学校の2年生から6年生まで771人が初登校。始業式は、三条市総合体育館よりも広いアリーナで中学校、小学校の順番で行った。
中学校の始業式に続いて行われた嵐南小学校の式は、午前9時25分からの新任式、続いて始業式を行った。
高橋邦彦校長は、大きなアリーナに整列した800人近い児童に向かい、「わたしは、この瞬間をわくわくして待っていました。みなさんのとっても明るい顔がわたしのほうを向いてくれています。この瞬間を待っていました」と喜び、「きょうが新しい嵐南小学校の第一日目です」と夢と希望について話した。
さらに、小中一体校最初の朝に、中学生がこれまで通りに中学校の生徒にあいさつしようとしたところ、登校してきた小学生にあいさつをしてくれたこと、学年集会で小学校のリーダーである6年生が静かに待つことができたこと、2つうれしいことがあった。
「新しい学校です。みんなが仲良くなりましょう。みんなが友だちになりましょう。学校では、先生や友達と精一杯、頑張りましょう。でも困ったときは、だれでもいいから相談してください」。「三条市立嵐南小学校を夢と希望をもって頑張る910人(新1年生139人含む)のみなさんの学校にしましょう。お願いします」と呼びかけた。
登校初日のこの日、児童のうち約220人が利用するスクールバス登校などもスムーズに行われたという。児童たちはピカピカの教室で学級活動を行い、休み時間になるとメディアセンターなど特別教室をのぞいたり。新しい校舎は子どもたちの笑顔があふれていた。
小中学校とも14日に入学式を行い、すべての児童生徒がそろう。基本的には、小学校、中学校それぞれで行事を行う。最初は新しい学校生活になれることを1番にしており、自然とゆるやかに小中の接する場面が生まれればという考えで小中の対面式などの予定はなく、18日の開校式が最初の合同の行事となる。