13日の弥彦桜まつりのオープニングで二村建築が永島流新潟樽砧を披露、初めての村からの出演依頼に気を引き締める (2014.4.13)

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弥彦温泉街で13日、弥彦の春の観光シーズン幕開きを告げる「湯かけまつり」とあわせて「弥彦桜まつり」が行われる。その「弥彦桜まつり」で初めてオープニングの永島流新潟樽砧(えいじまりゅうにいがたたるきぬた)の披露を任された株式会社二村建築(二村清栄社長)は前日12日夕方、永島流新潟樽砧の宗家、永島鼓山さん(85)=新潟市中央区女池=を迎えてけいこをつけてもらった。

 12日夕方、「YAHALL」で永島流新潟樽砧の宗家、永島鼓山さんを迎えて樽砧を練習する二村建築の社員
12日夕方、「YAHALL」で永島流新潟樽砧の宗家、永島鼓山さんを迎えて樽砧を練習する二村建築の社員

二村建築は、2012年に創業30周年感謝の集いを開くにあたり、二村社長の発案で社員による永島流新潟樽砧を披露しようと、その3カ月前から練習を始めた。以来、当初は週1回、今も月2回ていどのペースで社員をメンバーに会社ぐるみで永島流新潟樽砧に取り組んでおり、今は社員のほぼ半分にあたる22人がメンバーになっている。二村社長もメンバーひとりだ。

当日の午前も練習するが、12日夕方は「YAHALL(ヤホール)」で練習。鼓山さんは「もっと基本をしっかりと」と厳しい口調で練習を始め、「たるを外さないようにたるばかり見ている」、「手を上げるときは拝むような形で」と上手な演奏を聴かせるだけでなく、所作も細かくチェックした。

85歳とは思えない身のこなしで実演指導する鼓山さん
85歳とは思えない身のこなしで実演指導する鼓山さん

言葉だけではなく、85歳とは思えない全身を使った演奏を実演してみせた。社員にとってはおじいさんくらいの年に当たる鼓山さんの体を張った指導には脱帽するほかなく、社員は目を輝かせて真剣に指導を受けていた。けいこを終わった鼓山さんは、「だいぶ良くなってきました。わたしも負けそう。あしたが楽しみです」と社員の頑張りを喜んだ。

二村社長は常々、「社員には芸能人じゃないと話している」と言う。「たるが好きで集まったわけではない。でも、会社でやると決めたことに取り組むこと」だが、「建設業界は大変な状況が来ている。積極的に自分たちが動く広告塔になろう、そして地域から求められればどんどん出ていって村の活性化につながればありがたい」と願う。

二村社長
二村社長

さまざまなイベントへの出演機会も増えいる。弥彦桜まつりで、ことしは早くも3回目の出演になるが、弥彦村から出演依頼を受けたのは初めて。二村社長は「地道に続けるなかで、村民の村民の間でも評判が広がったんだと思う」と喜ぶ。13日の本番は午前11時からの披露で、社員の晴れ姿をたくさんの人から見て欲しいと願っている。

弥彦桜まつりでは、ほかにHannaミニライブ、よさこいソーラン演舞、芸妓手踊り、一之宮御神丈太鼓などが披露される。湯かけまつりの行列は午後1時にJR弥彦駅前を出発する。

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