三条市の「一ノ門わくわく保育園」と「田島わくわく保育園」を運営する社会福祉法人三条福祉会(渡辺喜彦理事長)は、サービス業に従事する保護者が安心して働け環境づくりをと、両保育園の園児を対象に今年度4月1日から市内では初めてとなる日曜・祝日の保育を行っている。
仕事などで家庭での保育ができないな場合などに利用できる。保育料金は1日3,000円、昼食は持参ずる。希望者の数によって変更もあるが、当面は一ノ門わくわく保育園だけで保育を行い、両保育園の2人の正職員と専属のパート保育士で、利用者数に応じて人員を増減して対応する。
同法人は2011年、マルソー株式会社の渡辺喜彦代表取締役会長を理事長に設立。翌12年4月から一ノ門わくわく保育園、13年4月から田島わくわく保育園を、それぞれ公立保育園の民営化の移管先法人として認定され、運営している。
日曜・祝日の保育は、近隣では新潟市や長岡市、燕市で行っている保育園があるという。同法人の渡辺雅之副理事長は、24時間365日営業や休日営業の職場も少なくなく、そういった環境での子育ての問題も聞いていたこともあり、「困っているところへの対応ができなければいけない」と、保育園の運営を考えたときから、なんとか対応したいと考え調整してきた。
今回は三条市では初の試みで、行政の補助はない形でスタート。全職員約60人のシフトを組むなどして今年度の対応の準備をした。4月当初の時点の申し込みは1人だが、保護者からは仕事を選ぶ際の選択の幅が広がるとの声もあると言う。
渡辺副理事長は、自分が遊びたいといった、子どものためにならない理由で実施はしないので、日曜・祝日保育の代わりに保護者の休日にあわせて平日に園児を休ませるなどの対応を求めている。三条市が働く人にとって、住みやすいまちになればと話していた。