ことしで5年目を迎えた三条マルシェの実行委員会は今年度、正副実行委員長がそっくり交替。実行委員長に主婦の加藤はと子さん(39)=三条市旭町2=、副実行委員長に小松酒店を営む小松正明さん(54)=同市本町1=と豆腐づくりの佐久間食品の佐久間康之さん(31)=同市東本成寺=が就いたことから、その報告を兼ねて15日、実行委員会が国定勇人三条市長を訪問した。
昨年度まで箕輪勲男実行委員長、丸山正栄、加藤はと子副実行委員長の体制だったが、副委員長だった加藤さんが今年度は実行委委員長に。そして副実行委員長になった小松さんは昨年度は地域対策班リーダー、佐久間さんは同じく出店会場班のリーダーだった。
委員、役員の任期は1年で再任を妨げないとしているが、三条マルシェもことしで5年目の節目を迎えたが、同じ体制で長く続いてきたこともあり、新陳代謝や若返りを求めて昨年度末の役員改選で新しい正副理事長にバトンタッチした。
新しい正副理事長はいずれも国定市長とは親しいが、新たな役職に就いたことからあらためて報告しようと国定市長を訪問したもので、加藤さんと小松さんの2人が午前11時に市役所を訪れた。
国定市長は、正副実行委員長の世代交代について「長い年月を考えるといいタイミングなんじゃないですか」と評価。加藤さんは「(実行委員の)世代交代がうまくいってない。うまく引き継いでいくようにする役割」と自身に課した。
さらに加藤さんは、「(三条マルシェは)とにかくハードルが低い。そこから交流、ふれあいが生まれている」と言い、国定市長は「言葉巧みなお題目があるが、本当にそれをやっているのがすごい」。小松さんは三条マルシェは運営側に「達成感がある」のが魅力で「それが求心力となって続いている」と分析した。
今年度は5月6日開催での「今年も始マルシェ」から毎回、テーマを決めて開催し、吉本興業の「住みます芸人」を三条マルシェのPR大使に任命、三条マルシェでのアウトオブキッザニアの実施、10月には高知からの参加もあるなど、今年度の内容や特徴についても話した。
三条マルシェの継続について加藤さんは「イベント、イベントしたものから、ロングスパンで続けられる地に足がついたものしていかなければならない」と言い、国定市長は「安全性とか変なレッテルが張られないようにする」、「そうしないと化学反応も持続しない」と語り、「そろそろ三条マルシェも何か賞がほしい」とちょっぴり色気も見せていた。