20日の燕市・分水おいらん道中に向けた初めてのプレイベントが12日の燕地区での「燕さくらイベント」に続き、翌13日は吉田地区の「吉田さくらイベント」が開かれ、絶好の花見日和に恵まれて大勢の人出でにぎわった。
12日は燕市交通公園と燕市児童研修館「こどもの森」で開かれ、この日も晴れてゴールデンウイーク並みのにぎわいだった。その勢いを借りるように13日に吉田ふれあい広場を会場に開かれたイベントは、前日を上回るほどのにぎわいだった。
この日の最高気温は、三条で17.8度の春本番の陽気。イベントを目当てに訪れた人だけでなく、見ごろを迎えた公園内のサクラの花見に訪れた人が多く、少年サッカー大会も開かれていたので、広大な駐車場は朝から満杯状態が続いた。
いちばん人気を集めたのが、動物ふれあいコーナーのアルパカ。長岡市の旧山古志村のアルパカ牧場から3頭がやって来た。アルパカの周りはいつも人だかりでき、体毛にさわって「もっこもこ!」、「生きてる!」とおとなも子どもも声を上げて初遭遇に感激。帰ろうとする親に手を引かれて、もっとアルパカを見ていたいと大泣きする子どももいた。
動物ふれあいコーナーではもう1種類、寺泊水族館からリクガメ1頭もやって来て、こちらも大人気。体重25kg以上もある大きなリクガメで、天気が良かったので外へ出すと休みなく草を食べてご機嫌だった。
さらにチェーンソーアートとウッドクラフト、セグウェイ試乗体験、ゴールデンステージ、燕市観光PRキャラクター「きららん」登場。チェーンソーアートは田上町出身で長野県に住むチェーンソーアーティスト小野隆治さん(52)が丸太をチェーンソーで削ってフクロウの立体像を作る技を披露。その後もウッドクラフト体験を指導した。
仕事の関係で長野へ移ってから名古屋の師匠にチェーンソーを学び、最近はイベント出演も増えている。一緒に訪れた妻は会場のすぐそば、燕市佐渡山の出身で、いずれは新潟に戻る考えと話していた。
燕市では初めてのスノーピークによるセグウェイ試乗体験も参加者に切れ目がなく、フードコートにも行列が絶えなかった。燕、吉田の両方のプレイベントはこれ以上ない陽気に恵まれたが、問題は分水おいらん道中の20日の天気。予報では雨が降りそうで、関係者は晴れまでは望まないが、とにかく昨年に続いての雨だけは免れるよう祈るばかりだ。