20日に燕市分水地区で行われるおいらん道中をただ見て帰るだけでなく行き帰りに分水のまちなかに立ち寄ってもらおうと、おいらん行列が歩く地蔵堂本町通りに面した寿司店「惣六」=地蔵堂本町一丁目=は、11日から21日まで昨年に続いて作品展「花布遊びミニ展」を開いてる。
キルトが趣味の同店のおかみさん、小柳千春さん(51)と姉や知り合いの合わせて5人が作ったキルト作品をはじめ、布を使った作品50点余りを店の2階の座敷やそこへ行くまでの通路の壁などに展示している。11日から13日まで前期、作品の一部を入れ替えて17日から21日まで後期と分けて開いている。
キルト作品は大作のタペストリーやバッグ、小物、飾りなど。昨年はキルトだけだったが、ことしはミニ打ち掛けと佐渡に伝わる裂き織りがある。ミニ打ち掛けは、古くなった打ち掛けの生地を使って小さなミニチュアの打ち掛けを作るもの。生地を用意すれば新潟市西蒲区の女性が5,000円からで注文を受けており、捨てるにはしのびない打ち掛けの再利用にはもってこいだ。裂き織りは佐渡に伝わる織物で、バッグや筆入れにした作品を展示している。作品の一部は販売も行っている。
また、作品を見ながらゆっくりくつろいでもらおうと、「桜の花のシホンケーキ」(250円)を用意し、寿司店でも「花見セット」(1,200円)や「はらくちいなりセット」(800円)といった期間限定メニューを用意している。
趣味のキルトを生かして昨年、初めて知り合いを誘って作品展を開き、ことしで2年目。小柳さんは「来年はテーマを決めてやろうとか言われて」と、出品者はもう来年の話をしていると笑う。
昨年の分水おいらん道中当日は雨に見舞われて作品展を見に来てくれる人はさっぱりだったが、「少しは本町通りに人がとどまって作品を見ていってくれるような場所になれればいい」と好天とあわせて願っている。
毎日午前11時から午後9時まで開いており、午後4時から5時までの1時間は休む。「ケンオー・ドットコムで見た」と伝えると、1杯200円のコーヒーを100円でサービスしてくれる。