三条市の小中一体校の第一中学校・嵐南小学校で18日、嵐南小学校開校と第一中学校新校舎完成の記念式典が行われ、児童・生徒1,400人余りと来賓や保護者など合わせて2,000人近くが参列して新しい学校の歴史の始まりを祝った。
両校の児童生徒合わせて1,420人をはじめ、教職員120人、来賓131人、保護者230人、主催者28人など約1,929人が参加し、総合体育館より広いアリーナを埋めた。式典は、開校式と嵐南小学校の校歌を作詞作曲した川嶋あいさんの開校記念ライブの2部構成で行った。
午前10時に開会した1部の開校式では、長沼礼子教育委員長の式辞に続き、国定勇人市長のあいさつ、熊倉均市議会議長の祝辞、嵐南小学校校旗授与、高橋邦彦嵐南小学校長と清水第一中学校校長によるあいさつ、誓いの言葉、校名と校章デザイン応募者への感謝状贈呈。川嶋あいさんが登場して嵐南小学校の校歌披露、第一中学校校歌斉唱を行った。
国定市長は、「最初に新しい校舎に入ったときのわくわくした新鮮な気持ちを忘れずに、毎日の学校生活に楽しく一生懸命、取り組んでください。皆さんが新しい歴史と伝統をつくっていくのです。建物だけではなく中身も素晴らしい学校になるよう一人ひとりができることを頑張ってください」、「閉校となった四日町、条南、南小学校、第一中学校旧島田校舎での学びや思い出を大切にしながら、この新校舎で新たな挑戦に向かって進んでいってほしい」と願った。
用意したあいさつ文を読み終わると国定市長はあらためて顔を上げ、「この小中一体校の開校に至るまでさまざまな苦難がありました」と振り返り、「さまざまな苦難にもしっかりと向き合っていただき、最後までご支援を続けていただきました多くの市民のみなさま、関係される皆さま方にも、心から、心から感謝を申し上げたいと思います」と、そのひとつひとつの苦難を乗り越えてきたから、きょうに至ったと感謝し、引き続きの支援を求めた。
さらに、「間違いなく、この小中一体校は、市内外、全国から注目を浴び続ける存在であります。子どもたちならず、一致団結してすばらしい学校の環境づくりに邁進していこうではありませんか。皆さまとともにこの小中一体校の輝かしい未来の門出を祝う」と述べ、静かな口調で「第一中学校区小中一体校、万歳」と締めくくった。
誓いのことばでは、児童生徒代表2人が登壇し、嵐南小学校6年の佐藤有紀さんが「私たち6年生が嵐南小学校最初の6年生です。全校の、そして何年、何十年後の嵐南小学校のみんなのお手本となれるよう一生懸命努力していきます」、第一中学校3年で生徒会長の堀尚行さんは、生徒会長になるときの約束として「交流を通した理解と自覚を促す」、「小学生と中学生がただ活動を共にするのではなく互いの思いを交換したり、意見や立場を理解したりしたい」などを紹介し、約2,000人を前に誓った。