18日、三条市の嵐南小学校開校・第一中学校新校舎完成記念式典が行われ、嵐南小学校の校歌を作詞作曲したシンガーソングライター川嶋あいさんが自ら校歌を歌ってお披露目した。
式典は、同校アリーナで行われ、児童生徒をはじめ来賓など2,000人近くが出席。第一部の開校式、第二部の川嶋あい記念ライブの2部構成で、校歌は第一部の最後に披露された。
白地に優しい色合いの花柄プリントのワンピースにキャメルのロングブーツの川嶋さんがステージに現れると大きな拍手が起こった。
川嶋さんは、昨年、曲作りのために嵐南小学校に統合した四日町、条南、南の3つの小学校を訪問し、どんな学校になってほしいかなどを聴いており、「子どもたちのメッセージをしっかりと心に刻み込みながら一生懸命作らせてもらいました」、「新しい嵐南小学校の校歌として歌い続けてもらえるとうれしいです」と、ピアノ伴奏で校歌を歌い、初披露。
会場全体を川嶋さんの透きとおった歌声がつつみ、「いからし川から見えるやひこ山、この街に抱かれてぼくらは育った…」と始まった歌詞とスローテンポの曲。これまでの一般的な校歌とは違った新しい校歌に、小学1年生から中学3年生までの児童生徒をはじめ聴き入った。
体育館に掲げた新しい校歌の歌詞は、統合された南小、そして第一中を卒業した書家、中村暢子さん=三条市月岡=が書き、式典にも出席した。横幅4メートルもある大作で、中村さんは時間がないなかでなかなかイメージがわかなかったが、校歌のデモテープをもらってそれを聴きながら一気に書き上げたと笑顔で話していた。
第2部の記念ライブに移り、新しい校歌について話した。3つの学校の子どもたちからたくさんのメッセージをもらってそれをもとに作ったと話し、そのなかでも心に残ったことはすごく多かったメッセージが2つあり、1つは「笑顔」がキーワード、2つ目は「みんな仲良く」。
3番まである校歌の1番は自分の生まれ育った三条市ふるさとのことを思いながらのイメージ、2番は友だち・友情、3番は夢をテーマに書いたと話した。
さらに川嶋さんは、「これからみんなが一つひとつ年をとって大人になっていくなかで、友だちや仲間ってすごく大切な存在だと思います」「自分の夢とか目標をもって、かなえていくなかでも、つらいときや悲しいとき、苦しいとき、ぜったい友だちの存在が励みになり勇気をもらえると思います。なので新しいこの校舎でそんな仲間を一人でも多く見つけてほしいなと思います」。
「本当にみんなが仲良く気持ちよく笑顔で毎日過ごしていける学校でありますように」とメッセージを贈り、『コンパス』、新曲の『空はここにある』、『旅立ちの日に…』などをプレゼントした。