第72回分水おいらん道中は好天に恵まれて2年ぶりの屋外開催に9万3,000人の人出でにぎわう (2014.4.21)

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第72回分水おいらん道中が20日、燕市分水地区の大河津分水桜土手と地蔵堂本町通りで行われた。昨年は雨に見舞われて10年ぶりに屋内開催となったため6万2,000人の人出にとどまったが、ことしは絶好の好天に恵まれ、9万3,000人の人出でにぎわった。

第72回分水おいらん道中、地蔵堂本町通りを進む
第72回分水おいらん道中、地蔵堂本町通りを進む

第72回分水おいらん道中のフォトアルバム

主役は公募で65人の選ばれた4人のおいらん役。信濃太夫役の松本華愛さん(23)=東京都豊島区・会社員=、桜太夫役の高野亜里紗さん(22)=十日町市・同=、分水太夫役の立島里菜さん(21)=燕市・同=がおいらん道中で練り歩き、写真撮影用の染井吉野太夫役を鈴木二美恵さん(42)=新潟市・自営業=が務めた。

昨年は雨のために見送りだったが、今回は昨年、計画した通りそれ以前とは逆に先に地蔵堂本町通りのあと大河津分水桜土手の順で行い、地蔵堂本町通りはそれまでとは逆方向に分水福祉会館を出発して願王閣まで進んだ。

 大河津分水桜土手は見物客が何重にもなって見物
 大河津分水桜土手は見物客が何重にもなって見物
大河津分水桜土手は見物客が何重にもなって見物

囃子方が乗る山車を先頭に手古舞(てこまい)が先導。そしておいらん役には傘持ちとほうかんがつき、さらにかむろ、舞妓などが続く約70人の編成。所々で歩みを止め、おいらんは腰を落として素足にはいた高さ15センチもある3枚歯の高げたをゆっくりと外に振りだして足を進める「外八文字」と呼ばれる歩き方を披露した。

花曇りで時々、日が差した。三条で最高気温は17.3度。上着のいらないくらい暖かく絶好の陽気に恵まれた。加えて昨年は雨で見物を取りやめた人も多かったためか、2会場とも沿道はこれまでにない大勢の見物客で身動きとれないほどのにぎわいだった。

分水福祉会館で出発前に記念撮影
分水福祉会館で出発前に記念撮影

大河津分水桜土手のサクラ並木は散り始めで、まさにおいらん道中に花を添え、舞台装置はパーフェクト。豪華な花絵巻に見物客はうっとりと見入っていた。

おいらん道中以外のイベントも盛りだくさんで、両会場には「つばめるしぇ」などの店が並び、早々に売り切れになる店も多く、大にぎわい。おいらん変身体験、分水さくら公園のステージでは燕市PR大使の燕市出身演歌歌手、上杉香緒里さんのステージや東京ヤクルトスワローズのマスコットのつば九郎、燕市の観光PRキャラクターのきららんも登場し、おとなから子どもまでが1日たっぷりと楽しめるイベントだった。


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