「つばめ若者会議」が1年がかりでまとめたアクションプランを「つばめ若者大会議」で発表、約200人が参加 (2014.4.26)

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燕市の20年後の将来像「未来ビジョン」を考える燕市の「つばめ若者会議」は26日、燕市・吉田産業会で「つばめ若者大会議」を開き、昨年度1年間でまとめたアクションプランを参加した約200人にアピールした。

つばめ若者会議が1年がかりでまとめたアクションプランを発表した「つばめ若者大会議」
つばめ若者会議が1年がかりでまとめたアクションプランを発表した「つばめ若者大会議」

つばめ若者会議は、1年前に公募して集まった燕市内の若者を中心としたメンバー75人で構成。コミュニティーデザイナー山崎亮さんが代表に就く「studio-L」にファシリテーターを依頼し、月1回のワークショップを開き、9つのチームに分かれてアクションプランをまとめた。チームは起業支援、ものづくり、看取り、場づくり、マップづくり、食、イベント、子育て、スポーツ。

3月に内部でアクションプランのプレゼンテーションを行っており、この日はその市民向けの発表の場。1年の成果を市民と共有しようと開いた。半数近くが市職員だったとはいえ、約200人の来場。市外からの来場も多かった。

つばめ若者会議のメンバーを代表してあいさつする平出さん
つばめ若者会議のメンバーを代表してあいさつする平出さん

メンバー全員がステージに上がってポーズをとるという演出で幕開き。メンバーを代表して地域包括支援センターで働く平出明彦さん(39)があいさつし、新しい仲間と理想の燕市を語るのは「とても楽しい経験だった」が、未来ビジョンにまとめ、アクションプランを生み出すのは「まさに産みの苦しみを伴った」。「何かもやもやするような先の不安や課題を乗り切るために、今の若い人たちの発想や行動力が重要」で、つばめ若者会議の「意気込みをわくわくしながら感じてほしい」とあわせて支援も求めた。

女装した寸劇のプレゼンも
女装した寸劇のプレゼンも

先に完成したばかりのつばめ若者会議の成果物、冊子『つばめ幸福論2013』を参加者に配布し、そのなかにあるつばめの幸福論を読み上げたあと、チームごとにアクションプランを発表し、それについて山崎さんがコメントする形で進めた。

各チームの取り組みは現在進行形で、アクションプランの基本は3月の内部向けの発表会と同じだが、それをさらに内容を進化させ、具体化させていた。プレゼンテーションソフトを使った発表が主体だったが、内部向けの発表会より“見せる”プレゼンを重視し、寸劇や動画を使い、女装したり、小保方会見のパロディーを動画で見せたり、参加者にアイスブレークを体験してもらったりと趣向を凝らした。

燕のまちを全体を旅館にする燕屋旅館プロジェクトはすでにロゴも完成
燕のまちを全体を旅館にする燕屋旅館プロジェクトはすでにロゴも完成

山崎さんはそれぞれのアクションプランに関する有用な事例を紹介したり、実施していくうえでの課題やポイントなどを話し、社会学者シェリー・アーンスタインの「住民参加の階段」など考え方や情報を提供した。

その後、会場に設けた9つのチームのテーブルで、参加者とともに2回のワークショップを行うことで、参加者からつばめ若者会議に対する理解を深め、その魅力を感じてもらった。

 講評する山崎亮さん
講評する山崎亮さん

山崎さんは、ワークショップでアクションプランに参加者がアイデアを載せていく風景に「何か感動的で胸に込み上げてくるものがある」と評した。若者が活躍した幕末もそうだったように、「地域のおとなのサポートをうまく受けてください。甘え上手になっってください」と求め、同時におとなには「彼ら(若者)をうまく手のひらで転がすように気持ち良くいろんなまちづくりの活動ができるような土台をつくっていただければ」と願った。

鈴木市長
鈴木市長

鈴木力市長は、「彼らだけに任せるのではなく、彼らとともに未来をつくっていく。そういう段階に移っていく」とし、市としても「きょうの発表を受けて具体的に若者会議の皆さんとどういう風にともに歩んでいけるかということを真剣に考えていこうと思う」。

この日がアクションプランのスタートで、「彼らのアイデアに賛同してくださる方はぜひ一緒に行動していってください、活動していってください。さらにわたしたちだったら、こんなことをしたい、こんなことができるんじゃないかと思った人がいらっしゃれば、10番目のアクションプランをつくってもらいたい」と希望を託した。

一般参加者も一緒にワークショップ
一般参加者も一緒にワークショップ

燕市に住む滝沢佐代子さん(35)は、つばめ若者会議のメンバーになっている友人に誘われて参加し、マップチームのワークショップも体験した。就職で広島に住んでいたこともあるが、生まれ育ちは燕市。「ふだん、自分の住んでいる場所について考えることはない」が、忙しい時間をぬってつばめ若者会議に参加している友人に「なんで一生懸命やっているんだろう」という疑問をもちながら参加してみた結果、「共感できました」。

つばめ若者会議が「もっと広まって地元が好きになる人が増えればいい」、そして自身も若者会議に「時間が許せばかかわってみたい」と話した。

参加者も一緒に集合写真
参加者も一緒に集合写真

燕市小池、加藤イサオさん(34)もメンバーに声をかけられて参加し、ワークショップも体験した。「すごく参考になったし、影響を受けました。同世代の人が主力になってこんなに頑張ってる」と感心した。「ぼくが若いころにはこういうのがなかった」と残念がりながらも、「自分の視点ではない見方もできた」、「仕事の都合がつけばメンバーに入ってみようかな」と話していた。

また、今年度のつばめ若者会議は、年齢や居住地の制限をはずして引き続きメンバーを募集している。会場でも申し込みを受け付けたが、8人の申し込みがあった。参加申し込みや問い合わせは企画財政部地域振興課(電話:0256-77-8363)へ。

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