29日の三条市・神明宮の春祭りを前に28日はその宵宮。仮設の舞殿で10舞の神楽が奉納された。
この日の三条は最高気温20.4度。午後7時でも16.7度あり、上着なしでも過ごせるくらいの暖かさのなか、日没とともに舞殿からはやし方の笛や太鼓の音が響いた。
神明宮は三条市の中心地の神社。県指定民俗文化財「三条神楽」として三条市内6社が保存する32舞の多くの舞を保存している。
春祭りでは宵宮に10舞、本祭で昼に11舞,夜に7舞を奉納する。宵宮には境内に数店の露店が並んだ。神楽の見物客を含めても参拝客は多いときでも100人ほど。村祭りを見るようなコンパクトな祭りだ。
幽玄な趣の舞があれば、今にも通用する笑いのセンスにあふれたこっけいな舞もあり、見物客は窓を開け放った拝殿に座ってゆっくり見学。最後の舞い「杵樹」ではもちまきを行うと、子どもたちは争って歓声を上げて菓子に飛びつき、にぎやかだった。