真宗大谷派三条別院(鷲尾幸雄輪番・三条市本町2)は6日、先に完成した宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要を告げる世界初の鎚起銅器製駒札のお披露目を行った。
来年5月19日から24日まで行う50年刻みの親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向け、それを告知する将棋の駒の形をした昔ながらの駒札を設置するにあたり、燕市に伝わる伝統技術の鎚起銅器の技術で駒札を作り、参道に設置したもの。
書はNHK大河ドラマ「平清盛」の題字でも知られるダウン症の書家、金沢翔子さんが揮毫(きごう)し、鎚起銅器の玉川堂(玉川基行社長・燕市中央通2)が彫金の技術で製作した。
お披露目はこの日、三条別院周辺で開かれた三条マルシェにあわせて行った。鷲尾輪番が鎚起銅器製の駒札を紹介、その意義を話したあと、鷲尾輪番、三条教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌実行委員会広報部会主査の渡辺智龍さん、国定勇人三条市長、加藤はと子三条マルシェ実行委員長の4人で除幕を行い、ロープを引いて駒札にかけてあった白布をはずした。
駒札はほぼ畳1枚分もある大きなもの。屋内にあったときと比べれば小さく見えるが、威風堂々としたエネルギッシュな書、腐食させる化学処理を施した銅の質感は見る人を圧倒していた。