にいがた市民大学では今期講座の1つとして、(株)玉川堂社長や(株)ナガセインテグレックス最高技術顧問はじめ経営トップなどを講師にものづくりの在り方を考える「新潟の感性豊かなものづくりとその展望」講座を開設。5月9日まで平成26年度第20期生を募集している。
燕商工会議所の「メイド・イン・ツバメ」認証委員会委員長でもある新潟大学産学地域連携推進機構の松原幸夫教授がコーディネーターを務める。全10回の講義では工業や農業、食品、航空など幅広い分野の企業やプロジェクトのトップらを講師に迎え、「守るべきものは守り、変えるべきものは変える」経営法に隠されたヒントをもとに、さまざまな事例も交えながら聴く。
第1回から3回が行われる6月は、5日の第1回目講師は松原教授で「感性を磨く〜新潟のものづくりのルーツとは〜」がテーマ。12日は玉川基行(株)玉川堂七代当主取締役社長「老舗企業による流通改革〜ものづくり一貫システムとは〜」、26日は高野雅哉燕商工会議所産業観光課参事「地場産業のブランド戦略〜受注799円から数億円へ〜」。
7月も、世界最高精度の精密加工機メーカーナガセインテグレックス社の山口政男顧問による「失われなかった10年〜大型超精密機械加工機へのさらなる挑戦〜」から始まり、テーマ「食品開発〜米菓産業の創出と発展〜」、「卸売業による商品開発支援〜販売代理事業モデルからの転換〜」、「砂丘地の農業〜角田でワイン〜」、「ドイツのものづくりの考え方」、「NIIGATASKYPROJECT〜新潟から世界の空へ〜」、8月28日の前期最終10回の「夢を力に〜夢立国プロジェクト〜」まで多彩な講師陣が続く。
にいがた市民大学は、新潟市教育委員会が市民の高度で専門的な学習要求に応え、その成果を地域に還元していく場を目指すもので、新潟の地域性や方向性を考慮したテーマや課題について多様な学習ができる場。1年を前期と後期に分けて、前期を多人数の講義形式、後期を少人数のゼミナール形式として開いている。受講の対象は、新潟市に在住、在勤、在学する人。
20期目の今期は、社会問題、人間理解、新潟学、生命・自然科学の4つの分野で計7講座を開設。「新潟の感性豊かなものづくりとその展望」講座はそのうちの1つで、6月5日から8月28日までの前期期間内の木曜午後7時から9時の全10回として、新潟市中央区・新潟市生涯学習センターほかで開催。受講料は前期(講義)10,000円。定員70人。
同講座の申込みや問い合わせは、新潟市民大学事務局(新潟市生涯学習センター学習支援係、電話:025-224-2088)へ。