三条市、燕市、弥彦村の小学生から夏休みの8月6日から10日までの4泊5日で100キロを踏破してもらう毎年恒例の「寺小屋つばさ100kim徒歩の旅(寺100)」に向けて11日、その運営の主力となる学生スタッフの第1回研修会が11日、三条商工会議所で開かれた。
燕三条青年会議所主催で始まった事業で、一昨年からそのOBを中心に実行委員会を組織して主催。三条市、燕市、弥彦村の4年生以上の小学生80人を募集する。
運営には大学生や専門学校生を対象に募集する学生スタッフを募集。学生スタッフの成長も図ろうと年々、運営における学生スタッフの役割を大きくしている。これまで実行委員会が学校に出向いて行っていた学生スタッフ募集もことしは昨年の学生スタッフに任せたこともあってか、11校から過去最多の122人が登録。昨年65人の2倍近くに増え、学生に参加を勧めた学校もあった。
第1回の研修会には、そのうち96人が参加。研修会は本番まで毎週末に開き、それに出席するだけでも簡単ではない。実行委員会の嘉瀬一洋団長(45)は、半端な気持ちでは「保護者説明会でも保護者に見抜かれ、子どもを安心して預けられない」と命を預かるという覚悟を求め、「前向きに熱意をもって努力することが重要」で、「魂と魂のぶつかりあいをすることでお互いが高まってくる」と本気で取り組むよう気を引き締めた。
寺100の概要や趣旨の説明、アイスブレークのあと最後に寺100ミーティングでグループに分かれてこの日の振り返りを一人ひとり発表した。「学校の日程も厳しいがこれからも続けていきたい」、昨年も参加した学生スタッフは「毎週の研修はつらいけど、研修ごとに学校では得られない新しい発見があった」などと話していた。