燕市・サンロード宮町に旧吉田町出身の漫画家、魚喃キリコさんが描き下ろした作品をデザインした看板がお目見え (2014.5.17)

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オーバーアーケードが解体された燕市燕地区の宮町商店街振興組合の「サンロード宮町」にオープンするカフェ&バーに地元出身の漫画家、魚喃(なななん)キリコさんが描いたイラストをデザインした看板がお目見えした。

 間もなく「サンロード宮町」にオープンのカフェ&バー「美しい時間」をオープンする金子美奈子さんと魚喃キリコさんのイラストをデザインした看板
間もなく「サンロード宮町」にオープンのカフェ&バー「美しい時間」をオープンする金子美奈子さんと魚喃キリコさんのイラストをデザインした看板

この店は、金子美奈子さん(33)=燕市吉田法花堂=が経営する「美しい時間」。町内の戸隠神社で行われる春季大祭にあわせて17、18日とプレオープンし、19日に本格オープンする。

看板は黒く塗った90センチ四方の木製で、そこに白いカッティングシートで作った店名と魚喃さんが女性を描いたイラストを張った。魚喃さんによると、その女性は昭和の時代の20代のイメージ。背中を壁にもたれて足を投げ出して座り、コーヒーを飲みながらクッキーを口に入れた瞬間を描いたと言う。

魚喃さんは燕市の旧吉田町の出身。月刊漫画ガロでデビューし、若い男女の恋愛をテーマにしたクールな作風で知られ、「blue」は映画化もされている。

金子さんは、先輩が魚喃さんと同級生で、その縁で5年ほど前から魚喃さんと親しくなった。店を開くにあたり、魚喃さんに看板の原画制作を頼んだ。最初は、そういう仕事は受けないと言われたが、金子さんが店のイメージを伝えると「ちょっと描いてみようかな」と前向きな言葉をもらった。すると翌日には、今回の作品を描いてくれた。

店名にある“し”の字だけ紫色に変えてあるが、これも魚喃さんのアイデア。「伝えたイメージ通りの作品になりました」と喜んでいる。

また、金子さんは燕市が昨年度、開設した「みらい起業塾」の卒業生では、初めての起業。開業資金として地域需要創造型等起業・創業促進事業の補助を受けた。

金子さんのイメージを元に魚喃キリコさんのテイストで描かれた
金子さんのイメージを元に魚喃キリコさんのテイストで描かれた

店名は20歳まで東京で暮らしたときに大好きだった、今はない新宿の店の名前をそのままもらった。内装は女子力高めでやや装飾過剰な昭和なムードが漂う。営業時間などはまだしっかり決めていないが、中休みありの正午から午前0時までで、昼はカフェ、夜はバー。金、土、日曜は夜だけの営業で火曜定休を考えている。場所は飴屋本舗の斜め向かいあたり。


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