三条市下田地区の高城城址とその登山道・ヒメサユリの小径(こみち)で20日から「越後三条・高城ヒメサユリ祭り」が開かれるのを前に17日、同所で安全祈願祭と登山道の整備などが行われた。
安全祈願祭は午前9時半からヒメサユリの小径駐車場所=森町=で行われ、登山道の整備なども行う「高城城址保存会」とヒメサユリ祭を主催する「ヒメサユリの小径部会」、三条市、今回初めて登山道の整備作業をボランティアで協力する北越銀行職員有志の「北銀まごころの会」(会員約1,080人)が参加した。
登り口にある長禅寺の松井信弘住職が、ヒメサユリの小径を訪れる人たちの安全を祈り、続いて登山道の清掃や整備に移った。今回、初めて参加した「北銀まごころの会」の参加メンバーは、同銀行の三条支店と一ノ木戸支店が中心で16人が参加し、3班に分かれて駐車場周辺と咲き始めたヒメサユリの花も見られる登山道の草刈りや清掃と登山道の整備を行った。
ヒメサユリは下田地区には古くから自生し、三条市の花としても親しまれている。その群生地が、標高372メートルの高城城址に続く登山道にあり、毎年、開花期にあわせて「ヒメサユリ祭り」が開かれている。
ことしは20日から6月5日まで開催。初日20日と24、25日の3日間は午前10時から下田産米のおにぎりをプレゼントする。24日午前10時から、葎谷太鼓、西川バンド、樽太鼓の特別演奏が行われるほか、期間中は来場者に「いい湯らてい」のソフトドリンクサービス券プレゼント、ヒメサユリの苗や地元の野菜や山菜販売なども行う。
期間中の登山は、登山道環境整備協力金1人200円が必要で、登山道入り口で受け付ける。協力金は「ヒメサユリの小径」の整備や管理に充てる。
また、期間中の土曜と日曜には、いい湯らてい、道の駅「漢学の里しただ」、ヒメサユリの小径駐車場の3カ所を巡回する無料シャトルバスを運行する。