2012年公開の燕のご当地映画『アノソラノアオ』を製作した株式会社アイエス・フィールド(島田豪代表取締役・東京都港区西新橋1)は、そのDVDが完成した報告を兼ねて20日、地元で映画制作を支援した団体「はばたけ燕実行委員会」(実行委員長・細川哲夫燕商工会議所副会頭)にDVD150枚を贈った。
DVDがことし3月に完成したことから、その報告を兼ねて映画制作に協賛した企業、団体にDVDを贈ることにした。島田代表取締役と作品の監督を務めた燕市吉田地区出身のナシモトタオ監督が午前10時に市役所を訪れ、鈴木力市長と細川実行委員長に対してDVDを手渡した。
ナシモト監督は、DVDには燕市内のロケ地でのメーキングも数多く収録したことにふれ、「今後もまたつくっていきたいなと思いますし、皆さんと何か同じ目標に向かって何かできたら」と話した。島田代表取締役は目録を手渡すとともに手テレビ放送やネット配信、さらに海外での営業はすでに始めており、「海外での上映が決まりしだい随時、報告します」と述べた。
ナシモト監督は、スリランカの合作を企画していることにふれた。かつて“ジャパゆきさん”とも呼ばれた日本に出稼ぎする東南アジア人女性のように日本へ嫁いだスリランカ人をモデルにした小説が現地でベストセラーになっており、その映画化。原作には大河津分水、国上山、燕三条駅、三条駅も登場し、1年を通して新潟の四季の移ろいも撮影したいと言い、キャストには『アノソラノアオ』のように三田村邦彦さんと長男の中山麻聖さんの共演をオファーしており、三田村さんの若いころを中山さんが演じる構想だ。
また、鈴木市長が中山さんに燕市PR大使に就任してほしいと話したところ、その場でナシモト監督が中山さんに電話し、鈴木市長が電話を代わって直接、中山さんからPR大使就任の内諾を得るというハプニングも。PR隊鳥の「つば九郎」を含め、中山さんが5人目のPR大使となりそうだ。