三条市議会は20日、4月の改選後初めての臨時会を開き、議長に森山昭市議(自由クラブ)、副議長に杉井旬市議(新しい風)を決めた。
午前10時に開会。議長が決まるまでは、年長議員が臨時議長を務めることから、新人の伊藤得三市議が臨時議長を務めた。議長選挙は臨時議長の指名推薦として、各派代表者の打合せ会などで、すでに了承済みの森山市議を推薦し、全会一致で新議長を決めた。さらに、副議長は議長推薦で杉井市議を決めた。
森山議長は就任のあいさつで、「身の引き締まる思い」、「浅学菲才(せんがくひさい)でございますが、三条市議会の議長として市民の皆さまにいちばん近づいた議会、信頼される議会であることを基本に一生懸命、務める覚悟であります」。杉井市議は「議長を補佐することに全力で努めてまいりたいと思っております」とそれぞれ決意を述べた。
森山議長は、三条市貝喰新田在住、昭和24年3月生まれの65歳。県立加茂農林高校卒業、職業は農業。平成9年8月31日に旧栄町議会議員に初当選し、旧栄町議を2期務め、現三条市議は3期目。
杉井副議長は、三条市鶴田1在住。昭和36年12月生まれの52歳。専修大学中退。平成18年4月23日に三条市議会議員に初当選し、3期目。
この日の臨時会では、議長議事のほか、議会運営委員会委員うあ常任委員会委の選任、新潟県三条・燕総合グラウンド施設組合議会議員選挙の件などを決め、監査委員の選任についてでは、議員のうちから選任する監査委員に下村喜作市議が決まった。
また、臨時議長の伊藤市議が、森山新議長との交代を前に議長席から「議会に良心を取り戻してください。慎重に審議すること、チェックすること、この良心を取り戻していただきたい」などと4分余りにわたって意見を述べ、ルールを守るようにと声を上げる議員や拍手をする傍聴者もおり一時騒然とする場面もあったが、臨時会の終了前に議事運営に関係のない部分があるとしてその部分の発言を取り消したいとの申し出があったとして諮り、取り消しを許可するとして、閉会した。