三条市立第三中学校(吉田一弥校長・生徒367人)は17日、毎年恒例のチャレンジウォークを行った。1995年に始まってから第20回の節目を迎えたことしは、全校生徒に加えて第1回に参加した卒業生9人も参加して、大谷ダムから同校まで約32キロを歩いた。
長距離を歩き通して心身を鍛錬し、協力して取り組む態度を養おうと、原則として全員参加の行事。2010年からは小中一貫教育の一環で、同学区の三条小、裏館小、上林小の3小学校の児童にも参加を募っている。
今回は20回目を記念して、第1回に参加した卒業生に「集え!レジェンド」として参加を呼びかけたところ、男3人、女6人の計9人のレジェンドが参加。生徒約350人、小学生約30人とその保護者約30人、同校教諭や保護者ボランティアなど総勢450人近くが五十嵐川上流の大谷ダムから川沿いに市街地まで歩いた。
この日の最高気温は13.3度と3月下旬の寒さ。出発のころの午前9時は市街地でも11.5度で、道中は小雨もぱらつく時間帯もあった。走り続ける生徒もあれば、友だちとしゃべったり、黙々と歩くことに集中したり。道路に座り込んで休憩をとったりとそれぞれのペースでゴールを目指した。
ゴールテープを張った学校では、運営ボランティアの保護者や先にゴールした生徒らが拍手で迎えた。初めて参加した1年生の女子のグループは、「32キロも歩いてすごい!。信じられない」、「友達と一緒で楽しかった」、「最初は寒かった」。「苦しくて5、6回は、もうやめたいと思った」と心が折れそうになったが、ゴールの瞬間の気持ちは「歩き切った〜!」と話す笑顔が輝いていた。
卒業生3人でゴールした33歳の女性は、「完歩できないと思ったけど、意外と歩けました」と、中学生以来の長距離完歩を達成。「20年前は、暑くてつらかった。倒れそうだったよね」と振り返り、「もう一生、歩かないよね」と、今回の呼びかけがなければ32キロの長距離を歩くこはないとして、良い機会になったと話していた。