三条市・一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」では、30日まで飲食のチャレンジショップで「ぐるっとカフェ」を開き、市内の商店街で入手できる食品を集めて提供している。
チャレンジショップは最長3カ月間のサイクルで出店者を募集している。4、5月の2カ月間は出店者がなかったが、空けておくわけにもいかないことから、苦肉の策として自前で「ぐるっとカフェ」を企画した。
店を切り盛りするのは、「みんくる」の石本史子マネージャー。メニューも石本さんが自分の足で商店街を回って集めてきた。
ランチセットは、精肉店「原仙」の原仙セット、巻きずしの「大橋屋」の大橋屋セット、ドーナツを始めた「佐久間食品」の佐久間ドーナツセット、「くるみの木」と「早通屋」のパンランチセット。
スイーツに「かつぼや」の若桃大福お茶セットドリンク、「ヤマトヤ」の麩ッキー、「カネギ」のフルーツジュース、「星野園」の紅茶やコーヒー、「小松屋」の日本酒、「ミサキヤ」のワインといろいろだ。
商店街ではおなじみの店の食品を「みんくる」にいながらにして、あれやこれやと味わうことができ、有料で商店街のうまいものを試食できるといった感じだ。
「意外に店は良く知っているのに、扱っているものを食べたことがなかったりする店も多いようで、商店街をアピールできたのは良かった」と石本マネージャー。ここで食べてから提供している店舗へ買い物に出向いた客もあり、「商店街はちょっといいものを扱っていることを知ってもらえたと思う」と言う。
各店から価格面でも協力してもらった。食品を集めるために各店を回ったことで「商店と直接、パイプができた。ひとつずつでもパイプを増やすのは大切」と石本さん。「少しは商店街の商品を勧められるように勉強させてもらった」と話し、残り少ないが来店を待っている。木曜の29日は休み、営業は正午から午後5時まで。