24日を宵宮に25日は燕市吉田下町、吉田天満宮の大祭。露店が多いことで知られ、宵宮は本町通りと学校町通りに昨年より1店だけ少ない195店が出店。ことしは土、日曜に当たったこともあり、近年にない大勢の人出でにぎわった。
吉田天満宮は、菅原道真を祭る。「天神」とも呼ばれる道真は学問の神さまで知られる。境内の参道を入ってすぐの拝殿やその右奥の本殿には、道真像を安置する。祈願の記念に祭りで植木を買い求め、その木が成木するころに祈願成就するといわれ、「吉田の植木祭り」の別名もある。
24日は市内ほとんどの小学校で運動会が開かれたため、出足が鈍くなるかと思われたが、ふたを開けてみればまったく影響なし。土、日曜に当たったうえに、久しぶりに青空が広がり、三条で最高気温24.5度の夏を思わせる陽気で、最も混雑する吉田天満宮周辺は前へ進むのもままならないにぎわいだった。
吉田天満宮は多いときは裕に百人以上が行列をつくって参拝の順番を待った。よその祭りと違って親子連れが少なく、子ども同士が多い。高校生とその上の10代後半が多いのも一般的な祭りとは異なり、歩道に座るなどして露店が買ったものを食べ、のんびりと夜を過ごしていた。
また、長谷源製菓舗は生菓子の天神講菓子など和菓子を店頭に並べて販売。人垣できることもあり、人気は上々だった。翌25日も予報は晴れ、午前6時から午後10時半まで臨時交通規制が行われる。