三条市立長沢小学校4年生のPTA行事としてこのほど親子参加のクッキー型の手作り講座が行われた。
年に一度は学年でスポーツ大会などPTA行事を行っている。ことしも計画するなかで長男が4年生の溶接業藤家貴之さん(35)がクッキー型製作を趣味にしていることから、藤家さんを講師にクッキー型を作る講座を企画した。
藤家さんは、三条シティセールス実行委員会の実行委員。昨年2月に東京・IID世田谷ものづくり学校で開かれた「三条のものづくりぐるっと体験フェスティバル」で、自分でも何か体験講座をとクッキー型製作を始めた。それがきっかけで各地からクッキー型製作の講師に呼ばれるようになり、ネットでオーダーメードクッキー型の注文を受け付ける「FUJI-HOUSE」も開設している。
今回の講座では、ハート形と自由な形の2種類のクッキー型を作ってもらった。クッキー型の素材は、市販の専用のもので、幅19ミリのステンレスの板。ラジオペンチやハート形の円弧は単一形の乾電池を使って曲げて好きな形に作った。
形ができると最後は藤家さんの本業の仕事。スポット溶接で端を溶接でくっつけて完成。ソフトクリーム、てるてる坊主、スライムなどをかたどったクッキー型ができあがった。そのクッキー型を使ってさっそく電子レンジでクッキーを焼くと、スマホのカメラで撮ったり、その場で食べたり、持ち帰ったり。ものづくりの楽しさを味わっていた。
いつもはおとなを指導している藤家さん。子ども相手は珍しいが、「思ったよりみんな一生懸命、やってくれました」と喜んでいた。