県央四医師会(会長・池田稔三条市医師会長)は3日、県央医師会応急診療所の現況報告会を開き、昨年度の1年間の受診者は前年度比1.1%(206人)減の17,621人で、1日平均は48.3人だったことなどを報告した。
同診療所は、夜間と休日にかかりつけ医に引き継ぐ外来診療を行い、入院治療や高度な医療が必要な救急患者に対して病院を照会する振り分け機能など、一次救急の診療を行っている。三条、燕、加茂、見附市南蒲原郡の4医師会で組織する県央四医師会の管理、運営で2009年4月に開所し、6年目。今年度4月からは、これまでなかった土曜の午後の診療も開始した。
報告会には、4医師会の医師や薬剤師、放射線技師、看護師、事務局、来賓の国定勇人三条市長、鈴木力燕市長など81人が出席し、平成25年度の診療状況や消防の救急業務の現況を報告した。
昨年度の受診者は、ほぼ横ばいの17,621人。市町村別の内訳は、三条市の10,287人(58.4%)を最多に燕市3,843人(21.8%)、加茂市1,301人(7.4%)、新潟市649人(3.7%)、田上町453人(2.6%)、県外379人(2.2%)、長岡市238人(1.4%)、見附市222人(1.3%)、弥彦村148人(0.8%)、県内他101人(0.6%)の順。
救急車での搬入は、全体の2.0%の353人で、転送は320人だった。
池田会長はあいさつで、6年目を迎えた応急診療所だが、順調にいっていると思うと話し、四医師会をはじめ、応急診療所を支えてくれているスタッフ、構成市町村、7つの救急指定病院の医師、救急部のおかげだと思っていると感謝した。また、市民の応急診療所への理解も進んでいると話した。
さらに、「応急の運営協議会があり、委員長は加茂医師会の先生で、加茂の医師会は応急診療所を全面的に応援してくれている。県央全体でやっていることを市民の皆さんにもわかってもらいたい」と、名前はだしていないが、県央構成市町村のなかで不参加の加茂市にふれた。
また、土曜の午後の診療を増やしたことについて、以前に構成市町村から話があった時には、スタッフなどの関係で無理だと思っていたが、今回は7つの救急指定病院側からの話で、救急指定病院、市内の病院の負担を減らしたいと始めた応急だったが、逆に救急指定病院の先生のほうから努力すると話しが進んだと、礼を述べた。