燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)で6月29日、奉納行事とともに半年間の罪やけがれを取り除く夏越(なごし)の大はらえが行われた。
大はらえは、6月と12月の末日に半年分の罪やけがれを取り除く行事で、12月は「年越(としこし)」として良く知られるが、6月は「夏越」と呼んで行われる。
夏越の大はらえとあわせて多くの神社で行われるのが、茅の輪くぐり。戸隠神社でも6月27日に茅萱(チガヤ)で作った輪を鳥居の下に設置した。
戸隠神社では約30年前から茅の輪くぐりを行っており、すっかり定着。本来は30日だが、奉納行事などは日曜の29日に初めて日を変えて行った。
午後7時から第4回震災復興祈願祭のあと、飛燕太鼓と燕御神楽神伶会が和太鼓と神楽を奉納し、「神人和楽」をテーマにした創作舞の奉納も。そのあと大はらえを行い、星野宮司と神官を先頭に参拝者で茅の輪を左回り、右回り、左回りの順に「∞」を描くように3回、回ってけがれをはらった。
奉納行事には100人近くが訪れ、茅の輪をくぐるころには200人ほどに参拝者が増え、神妙な面持ちで茅の輪をくぐっていた。