加茂桐箪笥協同組合は4、5、6の3日間、加茂市産業センターで「第13回加茂・桐たんす祭」を開いており、初日4日は「女性による桐たんす製作体験」も行い、81人の応募者から抽選で選ばれた5人が桐たんす作りに挑戦した。
桐たんすや桐製品のメーカー直売をメーンに、古たんすの再生や修理の紹介なども行っている。伝統的な桐たんすから、現代的なチェストやテーブル、イスなどさまざまな桐の家具が50点以上がずらりと並んだ会場は、220年以上の歴史という「加茂桐箪笥」の産地ならでは。
初日のイベント「女性による桐たんす製作体験」は毎回、定員を大きく上回る応募がある人気企画。今回も5人の定員に県内から81人の応募があり、抽選で20歳代から60歳代の5人を決定。
同組合のたんす職人がマンツーマンで指導し、午前10時から午後4時ころまで、一日かけて、桐たんす「3.14小袖二段」を製作。間口95センチ、奥行き45センチ、高さ40センチの引き出しが2つの本格的な桐たんすだ。
鉋を使って裏板のでこぼこをなくす作業をしていた新潟市の会社員若杉直子さんは、鉋を使うのは学校の工作以来で、作業のむずかしさを話した。また、「加茂の桐たんす」は知っていたが、たくさんのメーカーがあることは知らなかった。お手製の桐たんすには、「きょねん買ったゆかたを入れたい」と完成を楽しみに鉋を持つ手を動かしていた。桐たんす祭は、5、6日とも午前10時から午後6時まで。入場無料。