弥彦温泉の割烹の宿「櫻家(さくらや)」(川上政晴社長)は4日、弥彦芸妓(げいぎ)のお座敷遊び入門講座第二弾「七夕の夕べ」を開き、30人が参加して弥彦芸妓と華やかでにぎやかな情緒あふれるうたげを楽しんだ。
弥彦芸妓は減るばかりだが、芸妓とお座敷遊びを体験したいと思っても、個人では気軽に呼べないことから、櫻家ではことし3月3日に「ひなまつり」にちなんで初めてのお座敷遊び入門講座を開き、今回が2回目。地元弥彦村や燕市から年配の人を中心に定員通り30人が参加した。
弥彦芸妓は12人いるうち5人を呼び、この日のために用意した「鮎と旬菜の懐石膳」、各種地酒や燕市のフード&バー「noanoa」による「日本酒カクテル」とともに楽しんでもらった。
和服の芸妓は、三味線と唄で踊りを披露。お座敷遊びや席を回って客をもてなした。芸妓とのお座敷遊びの経験のない人が中心だったが、なかには若いころに散々、遊んだ人も。踊る芸妓に「間違うなよ!」と機先を制し、踊り終わった芸妓に「まっと、やれや!」とちゃちゃを入れると、芸妓も「息が続かねーて」とやり返し、言葉のキャッチボールも楽しんでいた。
お座敷遊びの「おまわりさん」は、太鼓をたたいてリズムを合わせてじゃんけんし、負けたらぐるっと回る。単純な遊びだが、酒が入るほど楽しくなり、大笑いして熱中していた。