8日夜からの豪雨で各地で冠水が発生し、燕市は分水地区に避難準備情報を発令、三条市教育委員会は市内すべての小中学校と保育所を休みにするなど対応に追われている。
8日夜の降り始めから9日午前8時までの三条の雨量は累計123.0ミリとなった。1時間雨量では午前3時の31.5ミリを最高に8時31.0ミリ、7時29.5ミリの順に多かった。
この雨で燕市は午前6時半に分水地区の渡部と幕島の90世帯に土砂災害に伴う避難準備情報を発令した。避難準備情報は、高齢者や障害者、子どもなど災害時要援護者を早期に避難させ、それ以外の人には避難の準備をしてもらうもの。燕市はこのほど初めて分水地区に避難準備情報を発令することを決めたばかりで、台風8号の接近で来週に予定していた避難準備情報の地元説明会を前日8日に開いたばかりだった。
三条市教育委員会は市内すべての小中学校と保育所を休みにした。燕市で午前7時40分までに市内の小池小と吉田南小が始業時刻を遅らせるという連絡が燕市教育委員会に入った。
また、両市とも至るところで冠水しており、須頃の国道289号下と井土巻の弥彦線下のアンダーパスはいずれも通行止めになり、須頃のアンダーパスでは車1台が水没した。
午前8時過ぎ、燕三条駅付近ではひとまず雨が収まっているが、西から雨雲が流れてきており、まだ警戒が必要だ。