特養護老人ホームなどで理容の出張サービスを行っている燕市内の理容店有志が14日、出張サービスを行う施設の利用者のために役立ててほしいと社会福祉法人つばめ福祉会(岡田健一理事長・本部燕市大曲)に23万円を寄付した。
午前10時に出張サービスを行っている有志代表の田中幸雄さん(67)をはじめ、南波光雄さん(70)、相良ミキ子さん(63)の3人がつばめ福祉会法人本部を訪れ、出張サービスの売り上げなどから23万円を包んだのしぶくろを岡田理事長に手渡した。
理容出張サービスを行っているのは、燕市内の理容店が加盟する新潟県燕理容組合の有志26人。体調を崩した人が多く、昨年より11人減った。その有志が2人ずつペアになって市内のつばめ福祉会が運営する特別養護老人ホーム3カ所とデイサービスセンターなど6カ所とそれ以外の法人の老人保健施設1カ所の計7カ所を対象に、店が休みの月曜に出向き、1人が月に1、2回の活動。出張だが料金は通常より安く提供している。
理容出張サービス自体は、同福祉会の「特別養護老人ホームつばめ福寿園」が1985年に開所して以来30年近く燕理容組合加盟の組合員が各施設に出向いて散髪などを続けている。その事業収入を当初は旧燕市に、今は同福祉会に寄付しており、今回で14回目の寄付となった。
代表の田中さんは、「職員の皆さんに声をかけてもらって非常に感じ良く仕事をさせてもらっています」。利用者の要望に応えてカット、顔そり、カラーを行っているが、「最近、カラーの理容が増えましたね。いくつになっても少しでも若くいたいんでしょうね」と世代による変化を話した。
岡田理事長は「皆さんから労力をいただいたうえにお返しをいただき、各施設の要望を聞いたうえで有効に使わせていただきます」と礼を述べた。