20日、ホコテンにした三条市・中央商店街をメーンに開かれた三条マルシェは、3連休の中日で日が良すぎたためか人出は1万8,500人にとどまったものの、「凉(すず)マルシェ」をテーマに夏のマルシェを楽しんだ。
出店は75。昨年7月の三条マルシェは東三条商店街を会場に82の出店があり、それと比べると出店も減り、人出でも昨年7月の2万5,000人を下回った。
ことしの三条マルシェはテーマをテーマを決めており、7月は「涼マルシェ」。イベントではスイカ割りやテントに風鈴を下げて涼を演出したが、意外と単純で効果的だったのが、たらいに入れた氷柱。60キロもある大きなもので、子どもたちが集まって水遊びに熱中し、おとなも氷にさわって「冷たーいっ!」と想像以上の冷たさに目を丸くし、シンプルな涼を味わっていた。
この日は茨城県古河市の菅谷憲一郎市長とスマートウエルネスで三条で講演したことのあるドイツ在住のジャーナリスト、高松平蔵さん(45)が三条マルシェを視察。国定勇人市長と三条マルシェの加藤はと子実行委員長が案内役を務めて会場を実際に歩き、店で食べ歩き、三条マルシェと連携してくれている三条別院で話を聞いたりした。
古河市も三条マルシェのようなイベントの開催を計画しており、それに向けた視察。菅谷市長は「若い人が多いですね」、「近隣から来る人も多い?」と感心したり、質問したりと興味津々だった。
高松さんは三条で講演して以来、三条マルシェを自分の目で見て見たいと思っており、今回は来日したタイミングにあわせてそれが実現。三条市と同じくらいの人口規模のエアランゲンに住んでおり、そこと比較しながら視察した。
「ぱっと見は縁日の印象に近く、まちを使って何かしようと思いついたときに日本では共有しやすいイメージ」と三条マルシェの成功のポイントを分析。商店街の出店を考えている人が三条マルシェの出店で試すためのプラットホームとして機能していることにも注目。三条別院の境内はエアランゲンの広場のイメージに近いとも話していた。
国定市長も三条マルシェの手作り感にこだわっていることについて、「イベント会社に投げないので全然、来場者の受け取り方が違う」と三条マルシェの肝を伝えていた。