三条市の一新橋ー昭栄大橋間の五十嵐川右岸堤防でシバザクラの植や草刈りのボランティアを行う「朝草会(あさくさかい)」(山崎修会長・会員約80人)は23日夜、一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」で百人規模の大納涼会を開いた。
朝草会は一ノ木戸商店街に「ハーメルンの館」がオープンした1993年、荒れ放題だった堤防をきれいに整備しようと発足した。当初は約30人の有志で始まったが年々、会員が増えてことしは約80人に。しかも年会費1,500円を納めてボランティアをしている。
4月から9月まで毎週のように日曜の朝、草刈りを行う。この日は午後2時半から約8,000株のシバザクラに肥料を与える作業を行い、夕方から納涼会。「みんくる」での納涼会は昨年に続いて2回目で、金融機関や事業所から大勢の参加もあって97人もが参加を申し込み、「みんくる」は奥の部屋の飲食のチャレンジショップとコワーキングスペースだけでは足りず、手前の和室も使って全館が納涼会場となって人であふれ返った。
会員は五十嵐川右岸側の一ノ門、神明町、本町と広い範囲に広がる。会長は「菓子処 かつぼ屋」=林町1=の主人、山崎修さん(58)。この日は肥料を与える作業のあとシャワーを浴び、今度は「みんくる」の小さな中庭で汗だくになって焼きそばを焼いた。
堤防の手入れをすることで「商店街がもうかればいいんだけど」と笑い、「土手がきれいになった。草取りしてるからだけではなく、ごみを捨てる人も少なくなった」と市民の意識も変わったことを喜び、会員にはさらに同志を集めるよう呼びかけた。