9月28日に燕市・道の駅国上で行われる酒呑童子(しゅてんどうじ)行列は、ことしで第10回。その節目を記念して新たなのぼり旗にデザインする「酒呑童子行列」の題字をダウン症の書家、金沢翔子さん(29)になった。それに向けて8月5日午前10時から吉田産業会館で金沢さんによる揮毫(きごう)パフォーマンスと題字の発表、のぼり旗用吹き流し染め布づくりのワークショップが行われる。
酒呑童子行列は、燕市として合併前の旧分水町が閉町記念として始めた、燕市砂子塚で生まれたとされる伝説の鬼、酒呑童子をモチーフとしたイベント。今は燕市観光協会(山崎悦次会長)が主催する。
これまでものぼり旗を製作したが20本ていどと数が少なく、ことしでちょうど10回目の節目になることから、新しいのぼり旗を作ることになり、今春、三条別院が立てた親鸞聖人七百五十回遠忌法要の駒札の書を揮毫した金沢さんに依頼した。
また、8月4日に新潟市南区で金沢さんの母泰子さんによる講演会が開かれることがわかり、その機会をとらえて翌5日に燕市で揮毫パフォーマンスを依頼した。畳1枚ほどの紙に大筆で書いてもらい、題字以外の字句を揮毫するが、字句はまだ決まっていない。
昨年11月にも駒札揮毫に伴って三条別院で金沢さんによる席上揮毫が行われており、それから1年足らずで再び燕三条地区で金沢さんのパフォーマンスが見られるは、書道愛好者にはうれしい。
そして「酒呑童子行列」の題字をお披露目。のぼり旗用吹き流し染め布づくりのワークショップは、燕市の非営利団体「はっぴーザウルス」が行い、絞り染めのような要領で布を染め、帯状に切ってのぼり旗に取り付ける吹き流しを作る。
パフォーマンスの観覧、ワークショップの参加はいずれも無料。主催の燕市観光協会では市民の来場と、8月8日に始まる酒呑童子行列の参加申し込み受け付けに市民の申し込みを呼びかけている。問い合わせは同協会事務局(電話:0256-64-7630)へ。