三条市内の21小学校と9中学校すべては24日、そろって1学期の終業式を行い、梅雨が明けないまま雨あがりの蒸し暑さのなか子どもたちは夏休みに入った。
今年度4月に四日町、条南、南の3小学校が統合して誕生した嵐南小学校(高橋邦彦校長・児童909人)では、午前9時5分から第一中学校との一体型校舎体育館棟アリーナで初めての終業式を行った。
朝のうちは雨が降り、午前9時の気温は23.5度。アリーナ内は蒸し暑かったものの、子どもたちは静かに整列した。この日は地域の人にも新しい校歌を聞いてほしいと参加を呼びかけており、地域の人たち20人ほどが生徒の後ろに座って見守った。
校歌は、シンガーソングライターの川嶋あいさんが作詞作曲した。歌詞は3番まであり、「いからし川から見えるやひこ山 この街に抱かれぼくらは育った」で始まるしっとりとしたスローテンポの曲で、校歌としては長めの約6分の長さがある。
児童は4月14日の開校後から、毎月1番ずつ練習して覚えた。式最初の校歌斉唱は、ピアノ伴奏で3番まで1年生から6年生の900人余りの児童が大きな声で元気に歌った。
高橋校長はあいさつで、「きょう7月24日は嵐南小学校の1学期の終わりの日です。皆さんと初めて出会ったのは4月10日です。それからきょうで71日になります」と、1学期を振り返った。また、校歌について「川嶋あいさんが、元気よく、夢と希望をもって学校にきてほしいとつくってくれた歌」だが、長い校歌を覚えられるか心配したと話し、しっかりと歌えるようになった児童の頑張りをほめた。
最後に、夏休み中は交通事故に気を付けて、元気良く過ごしてほしいとし、「(始業式の)8月27日にまた元気な顔を見せてほしいなと思っています。909人のみなさんを、全員を待っていますので、夏休み、楽しく元気よく過ごしたら、また学校に戻ってきてください。4月から71日間、とてもいい日をありがとう」と話した。
終業式では、児童を代表して1、3、5年生が1学期に頑張ったことなどをステージに登壇して発表した。式に続いて児童が進行し、第10回三条市小学校親善陸上大会の出場する6年生の応援を行った。
そのあと、各教室に戻り、学級活動を行って1学期の通知表を受け取った。同校は8月5日に全校登校日を設けている。開校時期の関係で1学期のスタートが通常より遅かった同校では、2学期の始業式を8月27日とし、9月1日が始業式の大半の小学校より3日早くスタートする。9月1日以外に2学期始業式を行う小学校は、8月27日に嵐南小、28日に一ノ木小と井栗小、29日に保内小、大島小、須頃小、大浦小が2学期の始業式を行う。