日本金属洋食器工業組合(捧和雄理事長)は、10月4日に新潟会場、翌5日に東京会場の2会場でことしで第4回となるカトラリー検定を行う。
燕市は金属洋食器が製造されて100年以上たつ産地であり、ナイフ、フォーク、スプーンなど食事に使う道具“カトラリー”について知識を深めてもらおうと、3年前から毎年行われている検定。
第1回はクラス分けがなかったが、第2回からカトラリーをもっと知ってもらうための入門編といえる「レギュラークラス」と、さらに知識を得てカトラリーの良さを伝える人を育てる上級編「ソムリエクラス」の2クラスで実施。これまでにレギュラークラス400人、ソムリエクラス90人が合格している。
ことしは10月4日午前11時からリサーチコアで新潟会場、5日午前11時から表参道・新潟館ネスパスで東京会場の2会場で検定を行う。公式テキストブックが2,000円、受検料は2クラスとも2,100円、中学生までは1,050円。また、ことしは燕三条地域の工場を開放する10月2日から5日まで行われるイベント「燕三条 工場の祭典」に日程をあわせ、工場の祭典のパンフレットにソムリエ検定の案内を掲載してもらい、工場の祭典に訪れた人たちの受検にも期待する。
ことしの検定の概要について30日午前11時から市役所で記者会見を行った。同席した鈴木力市長が、グレープをフルーツを食べるスプーンを3種類のなかから当てる問題を実際にそれぞれのスプーンを使ってみて回答。ソムリエクラスに合格している鈴木市長にとっては考えるまでもない問題で、もちろん正解した。
これまでの記者会見では、その場で鈴木市長が第1号の受験申し込みを行ったが、2クラスとも合格しているので、今回は代わりに上原洋一教育長が第1号の申し込みを行った。
捧理事長は「産地の歴史や製造の工程、使い良さ」など「テキストのなかでいろいろ学んでいただいて、産地を知って関心を深めてもらえれば」と大勢の受検に期待した。
鈴木市長は、検定は継続が難しいのにことしで4回目になることに、「毎年、趣向を変えながらやってくださっているということについては敬意を表したい」。「ぜひ、工場の祭典を見に来るだけでなく検定を受けに来るみたいな形で人を呼び込めればいい」と工場の祭典との相乗効果に期待。また、「燕市では新採用職員に必須として受けさせようと思う」とし、「燕市職員たるものレギュラークラスの認定書くらいもっていなけりゃだめだというふうにしたい」と話した。