弥彦燈籠まつりの里神楽でことし小千谷市指定文化財になった魚沼神社の太太神楽が初めて奉納 (2014.7.31)

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重要無形文化財も保存する弥彦燈籠(とうろう)まつりがことしも24日から26日まで行われた。25日行われた里神楽奉納では、ことし3月に小千谷市指定文化財となった魚沼神社=小千谷市土川=の「太太神楽(だいだいかぐら)」が奉納された。

弥彦燈籠まつりの弥彦神社での里神楽奉納で魚沼神社の太太神楽を奉納
弥彦燈籠まつりの弥彦神社での里神楽奉納で魚沼神社の太太神楽を奉納

弥彦燈籠まつりで魚沼神社太太神楽奉納のフォトアルバム

里神楽の舞台は、拝殿前の仮設舞殿。魚沼神社太太神楽保存会は、午後1時から“から拍子”に始まって宮清舞、弓舞、榊(さかき)舞、大鉾(おおぼこ)舞、扇舞、幕間(まくあい)のはやしのあと、蛭子(ひるこ)舞、そして、から拍子で締めくくった。

この日は県内各地で猛暑日となるこの夏いちばんの猛暑。じりじりと焼けるような日差しが照りつけた。はやし方はテントの下で演奏し、面や衣を重ね着した踊り手は顔を赤く火照らせ、踊り終わった顔には流れ出した汗が光った。

弥彦神社の拝殿前の仮設舞伝で舞う
弥彦神社の拝殿前の仮設舞伝で舞う
 魚沼神社の太太神楽
魚沼神社の太太神楽

約200人の見物客は、日差しを避けて拝殿の日陰に陣取り、暑さとの戦いでもある熱演に大きな拍手を送っていた。

このあと時間を置いて新潟市西蒲区・槇神明宮神楽保存会による神楽、燕市の神刀流剣舞霞月会による神刀流剣舞の奉納も行われた。

 魚沼神社の太太神楽
魚沼神社の太太神楽
はやし方もテントの下で顔を赤くして笛や太鼓を演奏
はやし方もテントの下で顔を赤くして笛や太鼓を演奏

弥彦燈籠まつりでは毎年、県内各地の里神楽を招いて奉納してもらっており、魚沼神社の太太神楽の奉納は今回が初めて。市指定文化財となったこともあって招いた。

魚沼神社は“上弥彦神社”とも呼ばれ、弥彦神社の“越後国一宮”に対して“二の宮”と呼ばれる。定かではないが、創建は崇神天皇の時代で式内社という説もある。弥彦神社とは浅からぬ縁があると思われる。魚沼神社の太太神楽は江戸時代後期から上演され、何度か途絶えながらも今に続いており、毎年8月15、16日の神社大祭で奉納される。

魚沼神社総代の若井吾郎
魚沼神社総代の若井吾郎

魚沼神社総代の若井吾郎さん(80)=小千谷市土川=も今回の里神楽奉納に同行し、弥彦神社でのまさに晴れ舞台に「いいもんですよね」と目を細めた。20年ほど前から「若い子がどんどん育ってきてくれている。日本中、どこにいても祭りになると戻ってきて舞ってくれる」と喜んでいた。

厳かに舞う里神楽の一方で、町内では芸妓連、青年・子ども燈籠押しがまつりのフィナーレに向かって気勢を上げていた。

子ども燈籠押し
子ども燈籠押し
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