第1回の燕市県央大橋西詰周辺地域整備基本計画策定懇談会が4日午後2時半から燕市役所で開かれ、燕市への玄関口でもある県央大橋西詰周辺地域の施設の連携による一体的な取り組みが始まった。
大曲地区の県央大橋西詰周辺地域は、三条燕インターチェンジ、新幹線燕三条駅に近く、燕市への玄関口となっているうえ、産業史料館、大曲河川公園、交通公園、こどもの森、体育センターなどの施設が近接して配置されている。
各施設の有機的な連携を図ることでエリアのさらなる活性化やにぎわいの創出に向けた方策を検討しようと、懇談会を設置した。逆に言えばこれまで施設間の連携はほとんどなかったが昨年、交通公園が指定管理になったのがきっかけで、いずれも親子をメーンターゲットに隣接する交通公園とこどもの森がイベントで連携して大勢の来場者を集めており、施設間の連携が相乗効果を発揮するのはそこでも実証済みだ。
懇談会では着地型観光の推進、エリア全体の魅力アップ、検討の方向性として観光交流施設としてのあり方、大曲河川公園の利活用、エリア内の回遊性の確保、ソフト面の検討などを進める。今年度は、この日を含めて5回ていど懇談会を開き、基本計画を策定し、外部検討委員会を設置。平成27年度は実施計画の策定、民間活力導入の手続き、28年度は事業実施のスケジュールだ。
懇談会の委員は有識者や関係団体の代表など15人で構成。株式会社日本総合研究所に支援業務委託した。冒頭、鈴木力市長は、この地域は畑があって土地利用の制限があり、高度成長期のような箱物をどんどん作るようなイメージはなく、「既存の施設を生かしながら何か足りない機能を補う」、「もっとソフトを活発に利用する仕組みはないだろうか」を考えたいとした。
それでも施設が必要なときは、PPP(官民パートナーシップ)とも言われるように「パブリックとプライベートがパートナーシップを結びながら取り組む手法を使いながらこの地域を考えていくことができないか」とし、民間やNPOがこの地域を活動のフィールドとして使う観点もPPPのひとつの形であり、「ハード、ソフトのすべてにおいて行政と民間である市民がこの地域をいかににぎわいのある地域にしてやっていくにはどうしたらいいか、そんな問題意識のなかでご意見をいただければ」、そして「活発なご議論をいただいてこの地域の未来像を後提言いただければ」と委員に期待した。
会長に長岡技術科学大学環境・建設系准教授で工学博士の樋口秀さんを委員長、田中公一燕市観光協会副会長を副委員長に決めた。委員15人は次の通り。敬称略。
名前 | 所属 |
---|---|
片岡新呉 | 越後中央農業協同組合 燕地区経営管理委員 |
小出良之 | 大曲農家組合長 |
杉山興 | 新潟県三条地域振興局企画振興部長 |
高橋真由美 | 吉田商工会女性部幹事 |
田中公一 | 燕市観光協会副会長 |
玉川基行 | 燕市産業史料館運営委員会委員長 |
土田陽子 | ハート・美人メンバー【つばめママフェス主催団体】 |
樋ロ秀 | 長岡技術科学大学環境・建設系・准教授・博士(工学)・一級建築士・測量士 |
本間尚貴 | 燕商工会議所青年部会長 |
三富亜紀子 | 弥彦温泉おかみ会メンバー |
山田直子 | 分水商工会女性部副部長 |
吉川武已 | 大曲自治会長 大曲河川公園ファンクラブ代表 |
赤坂一夫 | 燕市商工観光部長 |
五十嵐一夫 | 燕市都市整備部長 |
三富仁 | 燕市農林部長 |