8月4日に行われた第10回三条夏まつりの大花火大会を、ラジコン空撮サービス「Sky Photo Factory(スカイフォトファクトリー)」=三条市直江町2、横山金型内=が主催団体などの許可を得て撮影し、地上からは見ることができない上空からの花火の映像を公開した。
国道8号線と上須頃(南)交差点北側のヤマダ電機から燕三条駅方向の明かりを眼下に、画面には次々と花火が開き、目の前に飛び込んでくる。マルチコプターを使い、六ノ町河川緑地方面から上空約250メートルで撮影した。
三条では真っ暗な夜空のキャンバスに打ち上げられる花火をを見上げるのが当たり前の景色とする花火大会だが、空撮では燕三条の夜景が背景。画面の下から花火が上がり、下から見ているのと形はどれほど変わらないものの、目の高さで開くという感覚がなんとも不思議で新鮮だ。
また、花火の輪の中に入っての撮影もあり、花火の火の粉が無数の流れ星のように画面いっぱいに広がる迫力の場面も登場する。
同社では、GPS付マルチコプターによる空撮事業を行っており、道路工事や河川工事、災害調査からウエディングやスポーツイベントなどの撮影を行っている。打ち上げ花火の撮影は今回が初めてで、主催者の許可を得て撮影した。
フライト・撮影は同社代表の横山大地さん(25)で、今回は小型機を使用したが、花火の爆風の影響で機体がぴゅっとヨコに移動したことやスターマインの後半では航空法の制限のある地上250メートル以上の高さで上がっていることなど、想定以上の難しさもあり、今後の参考にしていきたいと言う。
また、同社は8月24日に燕三条地場産業振興センターで開かれる「7.13水害10周年シンポジウム」の防災体験ブースに出店する。