中国駐新潟総領事館の何平(か へい)総領事が26日、国定勇人三条市長を訪問。何平総領事はことし2月28日に総領事に就任、国定市長とは初対面で、「中国には市場があると思うので何らかの協力ができれば」、「中国での合弁会社なども」と経済を中心に三条市との連携に期待した。
国定市長は、王華前総領事だった一昨年、三条市名誉市民で大漢和辞典を編纂した漢学者、諸橋轍次の記念館に日中国交正常化40周年記念として中国風東屋と中国風流觴曲水座石(りゅうしょうきょくすいざせき)を寄付してもらうなど、「大変、お世話になりました」と中国駐新潟総領事館に感謝した。
こうした寄付について何平総領事は、「とてもいい文化の交流」とし、中国で日本語を学ぶ人に大漢和辞典は有名で、「わたしも日本語を勉強するときに使った」と流ちょうな日本語で話した。
国定市長は中国鄂州市が三条市と友好都市になった経緯やことしは11月17日から公式訪問することなどを紹介し、自身が大学時代に中国に留学し、北京に住んだこともあることを話し、当時とは中国は様変わりしていることにふれると、何平総領事は発展が速すぎて環境悪化や人口過密、交通渋滞も深刻で「中国の発展は不均衡」と課題も示した。
また、新潟港の活用についてはふたりとも意見が一致した。何平総領事は同席した森山昭市議会議長に刺しゅう、国定市長にはガラスの工芸品をプレゼントした。