大規模な土砂災害に見舞われた広島市にボランティア資材を届けるため、NPO法人「にいがた災害ボランティアネットワーク」(川瀬和敏理事長)は26日、(株)サカタ製作所=長岡市=の三条市栗林地内にある倉庫に格納されているスコップや長靴の資材を4トントラックに積み込み、発送した。
午後1時から作業を行い、燕三条青年会議所、三条地域若者サポートステーション、県立巻総合高等学校の剣道部の生徒、社会福祉協議会、福島県南相馬市から三条市に避難しているNPOさんじょうのスタッフ、同ネットワークの関係者などボランティア31人が参加した。
資材は、19日から20日朝にかけて3時間で217.5ミリという豪雨に伴う土砂災害で被災した広島市北部の安佐南区・安佐北区に届けられる。現地と災害ボランティア活動支援プロジェクト会議からの要請に応じたもので、角スコップなど約300本をはじめ、バール、長靴を優先し、デッキブラシ、バケツ、雑巾など水害用の資材を積み込んだ。
トラックは燕市に荷物を運んだ広島県尾道市の運送会社で、28日早朝に安佐北区の総合福祉センターに到着する予定だ。一輪車などの資材は、先の豪雨災害により徳島県に送られており、徳島から広島へ移送されるようだ。
サカタ製作所は、2004年の7・13水害で三条市の災害復旧のボランティアが使い終わったボランティア資材の格納スペースとして同社倉庫の一部を無償で提供している。3.11東日本大震災をはじめ、三条市も大きな被害を受けた新潟・福島豪雨水害、台風や豪雨、地震など全国各地で多発する災害で何度も被災地へ運ばれる資材もある。