三条市社会福祉協議会は、27日午後2時から三条市総合福祉センターで「ふれあい・いきいきサロン研修会」を開き、市内64のサロンから、それぞれの運営ボランティア89人が参加し、「高齢者の病気と薬について」などの講演を聴いた。
ふれあい・いきいきサロンは、住民と参加者とが共同企画して運営していく仲間づくりの活動。参加者は、地域の高齢者をはじめ、障がい児者、子育てに不安をもつ親、児童など福祉ニーズをもつ住民の誰でも参加できる。
内容の限定はなく、会食や季節の行事、健康体操、子どもたちとの交流など地域の実情と参加者にあわせ、それぞれのサロンで工夫して行っている。
三条市内のサロンは、三条25、栄19、下田20の3地区合わせて64カ所。早いところは2000年に活動を開始した。研修会は、研修と交流を目的に、各サロンの運営ボランティアに呼びかけて年1回開いている。
今回は89人が参加。研修は2部構成で、第1部は「高齢者の病気と薬について」をテーマに、三条市荻堀、ツルマキ薬局の薬剤師鶴巻巴さんに聴いた。第2部は三条市役所・市民なんでも相談室の赤塚由依さんが「消費生活〜出前講座〜」を行った。
1部の鶴巻さんは、薬の正しい飲み方として、コップ1杯の水かぬるま湯で飲むようにと話した。牛乳や乳製品では薬によっては効き目が低下して効果に時間がかかることもあり、ジュースやアルコールなどで飲むと、効果に影響がでたり、副作用が多くなったりすることがある。血圧の薬は、グレープフルーツジュースといっしょに飲むと、効果が強くでたり副作用が多くなったりすることがあると注意を呼びかけた。
このほかにもジェネリック薬品、薬剤師や薬局の仕事、糖尿病や骨粗しょう症などについて話し、参加者は熱心にメモを取る人もいた。