ダイハツ「コペン」に三条の業界がCFRPの外装パーツなどを供給、連携するプロジェクト「LOVE SANJO」スタート (2014.9.2)

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ダイハツ工業の軽自動車の二人乗りオープンスポーツカー「コペン」に三条市内のメーカーが製造する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の外装パーツなどを供給するプロジェクト「LOVE SANJO」の共同発表会が1日、三条商工会議所で開かれた。

 「LOVE SANJO」の共同発表会で左から国定市長、ダイハツの藤下チーフエンジニア、デザイナーの根津さん、斉藤三条商工会議所会頭、山井三条工業会理事長
「LOVE SANJO」の共同発表会で左から国定市長、ダイハツの藤下チーフエンジニア、デザイナーの根津さん、斉藤三条商工会議所会頭、山井三条工業会理事長

コペンは2002年に発売され、ことし6月にフルモデルチェンジされた。その大きな特徴が、高剛性の金属の骨格構造と樹脂外板化。外装は樹脂パーツで構成し、11のパーツが交換できる。ボルトで固定された外板パーツはユーザーの好みに応じて脱着でき、内装も交換を容易にしている。

CFRPは航空機に使われるなど軽くて丈夫で、急速な市場の拡大が続いており、三条工業会などは3年ほど前からCFRPの加工に取り組む。三条市もその調査研究を補助する制度を創設して支援してきた。

 会場のコペンに使われていた外板パーツを固定する試作のGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)のボルト
会場のコペンに使われていた外板パーツを固定する試作のGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)のボルト

デザイナーの根津孝太さんは、昨年秋に開かれた「燕三条 工場の祭典」にミニ四駆工作教室の講師として訪れ、国定勇人三条市長とも面会。三条のものづくりに対する熱い思いにふれ、ダイハツの製品企画部・藤下修チーフエンジニアに連絡した。ダイハツは「LOVE COPEN」と名付けて、新型コペンを媒介にユーザーの生活や地域を盛り上げという方向性を打ち出しており、これに合致。その初めてケースとして1年で「LOVE SANJO」プロジェクトが立ち上がった。

プロジェクトには三条市と三条商工会議所、三条工業会、市内企業が一丸となってダイハツと連携する。すでに、外板パーツを固定するCFRPのボルトと柄の部分をCFRPにしたクロスレンチを試作しており、間もなく製品化される。共同発表会会場に搬入されたコペンには、カラフルに着色された試作のGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)のボルトが使われていた。

 「LOVE SANJO」プロジェクトのイメージ
 「LOVE SANJO」プロジェクトのイメージ
「LOVE SANJO」プロジェクトのイメージ

国定市長は「プロジェクト開始の号砲が発せられたにすぎない。これから半年強のスケジューリングで、すばらしい成果が出ることを祈念したい」、三条商工会議所の斉藤弘文会頭は「皆さんと考え抜いてダイハツさんに笑われないな産業にしなければ」、三条工業会の山井太理事長は「コペンより三条が勝つくらいの取り組みがでいれば」などと大きな期待を寄せた。

ナンバープレートに「LOVE SANJO」のロゴ
ナンバープレートに「LOVE SANJO」のロゴ

パネルディスカッションも行った。根津さんは、熱い思いをもつ国定市長と藤下さんとの間で「シナジーが起きないようだったら日本は終わりだろうと本当に思った」、CFRPを研究する国立東京高等専門学校機械工学科の木村南教授は3年前に各地の業界とCFRPの取り組みを始めたが三条市だけがずっと続け、「ライフスタイルに取り入れたいというのがこういう形になってやってきた」と話した。


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