三条市と燕市の広報紙のそれぞれ9月1日号に、両市が共同制作した特集「工場の祭典、再び。」が掲載された。大規模な特集で両市が共同制作したのは、おそらくこれが初めて。「燕三条 工場の祭典」と同様に広報紙でも両紙がタッグを組んだ。
「燕三条 工場の祭典」は、燕三条地域のオープンファクトリーをメーンに昨年初めて行い、2年目のことしは10月2日から5日まで燕三条全域で開かれ、参加工場の59拠点が開放される。
特集は三条側から実行委員長の日野浦睦さんと副実行委員長の曽根忠幸さん、燕側から副実行委員長の山田立さんと同じく武田修美さんの4人による座談会を中心に構成。テキストや画像、紙面デザインは両市でほぼ共通だが、三条市はフルカラー印刷で最後に工場の祭典の連携イベントを紹介する1ページを加えた7ページ、燕市は2色印刷の6ページで掲載している。
三条市では、広報紙を担当する総務部政策推進課広報広聴係が9月1日号で工場の祭典の特集を両市の正副実行委員長による座談会で企画。せっかくなので燕市にも共同制作を持ちかけて今回の取り組みが実現した。実際には座談会のセッティングや記事など下地は主に三条市がつくった。
両市の広報紙に目を通す人はほとんどいない。同じような特集をするならわざわざ別に紙面をつくるより共同制作した方が効率もいい。両市で共同制作を進めるなかで、来年の工場の祭典の特集はもっと共同制作を進めたいという話もあり、三条市の担当も「機会があれば今後も共同制作に積極的の取り組みたい」としている。