JAにいがた南蒲(吉田文彦代表理事組合長)は4日、同JAの南低温倉庫=三条市茅原=で平成26年度産米の初検査セレモニーを行った。「こしいぶき」など早生3品種を検査し、10日ころから新米が店頭に並ぶ。
コメの販売を前に1等級から3等級までの格付けを行うもので、資格を持つ検査員が、持ち込まれたコメの等級のもとになる品位などを検査し、判定。同JA管内では、17カ所で33人の検査員が検査を行う。
初検査のこの日、栄地区の南低温倉庫では吉田組合長も出席して午前9時からセレモニーを行い、検査を開始した。
同検査場に持ち込まれたコメは、三条市の嵐南地区や栄地区、見附市で生産された「こしいぶき」、「ゆきん子舞」と酒米の「五百万石」の3種で、1袋30キログラム入りが計3,880袋。
コメの入った袋に「穀さし」という金属製の棒を挿して約1,000粒のコメを採取し、内容によって黒と白の検査用の皿に入れて検査。玄米の状態で色やにごり、形などを目視して整粒、形質、カメムシの影響などを確認。さらに水分測定器で水分量の検査を行い、等級を判定した。
1時間ほどで、3種合わせて約1,000袋を検査した段階で、執行検査員代表がセレモニーの講評を行い、「こしいぶき」は1等米比率が66%、ほかの2品種はすべて1等級と発表。「こしいぶき」は昨年より見劣りする結果だったが、まだ最初の500袋余りの検査であり、これから盛んになってくるので、慎重な検査で格付けをしていくとした。
また、「コシヒカリ」は13日ころからが収穫適期で、イネ姿もよく等級や収量も期待が持てると話していた。