平成26年度新潟県高等学校ロボット競技三条大会が6日、県立新潟県央工業高校体育館でを開かれ、アイデアロボット競技部門では県内の工業科の高校生11チームが参加して手づくりロボットの競技を行った結果、新潟工業高校の「越乃毘沙門天」が優勝、2位の同校「越乃韋駄天」とともに2チームが全国大会への出場を決めた。
11月に宮城県で行われる第22回高等学校ロボット競技大会の新潟予選となるアイデアロボット競技の部とマイコンカーラリーの部の2部門を開いた。
アイデアロボット競技は、全国大会の出場権をかけた県予選大会として毎年開いており、ことしも工業科のある新発田南、長岡工業、新潟県央工業、新潟工業、新津工業、上越総合技術の6高校から11チームが参加した。
競技は、各チームの製作したコンピュータ制御のロボットとリモコン操作によって動くロボットを操縦し、A、Bの2つのコートで得点を競う対戦型。
競技内容は毎年変わり、ことしは全国大会開催地の宮城にちなんだ競技。先人の偉業にあやかり「暴風雨など幾多の試練を乗り越えて、最後まであきらめずに目的を成し遂げる」、また、東北地方が東日本大震災からの復興を成し遂げるという強い意志を表現したという。
競技時間は3分間で、暴風雨にみたてたプラスチックボトルを相手のコートのゴールに打ち合う対戦と、自コート内の「青葉城」への贈物にみたてた缶詰を運び、その得点により勝敗を決めた。使用する缶詰は、震災による津波によって流された缶詰を模した巨大タンクでも知られる木の屋石巻水産の鯨大和煮だ。
ロボットは、設計から数カ月かけて製作したものが多く、ギアモーターに産業用やラジコンの部品などを組み合わせたオリジナルでそれぞれが細かな工夫をしている。
試合は予選リーグ、6チームでの決勝リーグを行った。決勝リーグには長岡工業の3チームと新潟工業の3チームが進出し、1、2、3位とも新潟工高が独占。1位の越乃毘沙門天と、2位の越乃韋駄天の2チームが全国大会の切符を手にした。