20、21の2日間、ことしも加茂市・加茂山周辺を会場に行われるあかりをテーマにした小京都を楽しむ会「AKARIBA(あかりば) 2014」で、ハイライトとなる「あかりの結婚式」を挙げるカップルがこのほど決まった。
ことしの小京都を楽しむ会「AKARIBA 2014」の「あかりの結婚式」で挙式するカップルに決まった五十嵐さん(左)と安宅さん
加茂青年会議所(柳生田守理事長)の主催で年々、規模を拡大している恒例のイベントで、今では越後加茂川夏祭りに肩を並べるほどに成長している。
2日間に渡って夜を中心にさまざま趣向を凝らした催しが行われるが、ことしで4年目になる結婚式がメーン行事。二人で人力車に乗って商店街を進み、加茂山中腹の青海神社で挙式、野外ステージでキャンドルの誓いなど21日の夕方から夜にかけて行われる。
カップルは毎年公募しており、ことしは東京や大阪など県外も含めて16組の応募があり、書類審査で5組にしぼり、さらに面接を行った結果、新潟市東区出身で新潟西郵便局職員の五十嵐毅さん(36)、同市江南区出身で同市中央区、松美保育園の保育士の安宅由紀さん(35)のふたりに決まった。
付き合って1年半くらいになり、ことし8月半ばから新潟市中央区で同居。結婚式の日はちょうど安宅さんの誕生日でもあり、当日の午前中に婚姻届けを提出する計画。披露宴の予定はまだない。
自己PRでは、ふたりともウオーキングをしたりキャンプをしたりと外で体を動かすのが好きで、体力と健康に自信があるとアピール。選ばれるように2人で何度か青海神社へ願かけに出掛けたという。青海神社の鳥居の前でふたりで写真を撮ったりもした。そうした熱意も評価されたようだ。
面接の翌日に合格の電話があり、「いきなり電話で言われて、ふわふわした信じられないような気持ちだった。9月になってもうちょっとなんだなと実感するようになった」と安宅さん。五十嵐さんは「一生に一度、この先もないことで緊張もあるが、今は楽しみの方が多い。いい結婚式のようすを見せられるようにしたい」と話している。
また、1200個のキャンドルで飾る野外ステージには、松美保育園園児が作る約70個のあかりも飾るほか、当日は見学に来る園児もいる。
ことしの結婚式の行事の構成は、国際ホテル・ブライダル専門学校の生徒にも考えてもらっており、新しい趣向が増えそうだ。加茂商工会議所が中心となって商店街で行う「あかりば宵の市」もさらに内容を充実させ、影絵という新しいテーマも設ける。