未来の生活を考える会・三条は、21日午後1時から三条市総合福祉センターで福島を描いたドキュメンタリー映画『遺言 原発さえなければ』の上映&豊田直己監督講演会を開く。県内では初めての上映。
『遺言』は、東日本大震災の発生翌日に福島第一原子力発電所事故の取材に駆けつけたフォトジャーナリスト豊田直己さんと野田雅也さんの2人が共同監督となり、2013年4月までの3年にわたり、その土地の人々とともに過ごした日々を記録を作品にまとめた。
3時間45分の長編で、2部全5章。15分の休憩をはさみ、午後1時から5時までの上映。1部は、「汚染」「決断」、「避難」の3つの章、2部は「故郷」、「遺言」の2章の全5章で構成する。
上映に続いて豊田監督が講演し、6時に終わる。会場には豊田、野田両監督が福島県内で撮影した写真展も同時開催する。
豊田監督は、1956年生まれ。イラクやパレスチナなどの紛争地を巡り、劣化ウラン弾問題やチェルノブイリを取材し、新聞や雑誌、テレビで報道。平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞。近著に『フクシマ元年』(毎日新聞社)などがある。
入場料は500円で、チケットの取り扱いや問い合わせは、未来の生活を考える会・三条の事務局(三条市桜木町「みずすまし」内・電話:0256-33-7793)で取り扱っている。また、当日はいす席を用意するが、映画で4時間、講演会を含めると5時間の長時間の鑑賞となるので、座布団などの持参を勧めている。