県と県立テクノスクールは16日午後1時半から3時半まで燕三条地場産業振興センターで平成26年度第2回新潟就労促進講演会「働くことについて考える」を開くので、ものづくりに興味のある人の聴講を呼びかけている。
三条鍛冶道場の長谷川晴生館長が「ものづくりって、日本人の得意技!」、県立三条テクノスクールの担当が「地場のものづくり産業を支える職業訓練」をそれぞれテーマに講演するほか、話題の3Dプリンターの実演も行う。
長谷川館長は1939年三条市に生まれ、明治大学を卒業して以来、2010年に相談役として退職するまで、マルト長谷川工作所で働いた。11年三条鍛冶道場館長に就任。三条工業会副理事長、三条デザイン研究会会長、日本産業デザイン振興会Gマーク検討委員にも就いた。
作業工具メーカーでおよそ半世紀、情熱を傾け取り組む。海外にも市場を求め、ドイツ・ケルン市のショーに25年間連続して出展。ヨーロッパや北米の規格と機能を追及し、三条製の作業工具を世界の上位クラスに位置づける。デザインに心血を注ぎ、73年グッドデザイン賞受賞から、機能美を求め続け、生涯40点以上のグッドデザイン、各種特別賞を受賞。今は三条鍛冶道場館長として市内の小学校学童に鍛冶の伝統産業、和釘づくりの体験講座などを開設する。
就労促進の一環で開くもので、ものづくり産業でのやりがいのある就労を一緒に考えてもらう。誰でも受講でき、参加申し込みは当日も会場で受け付ける。問い合わせは県産業労働観光部職業能力開発課(電話:025-280-5262、電子メール:ngt050060@pref.niigata.jp)へ。