燕・弥彦科学教育センター(所長・上原洋一燕市教育長)は13、14の2日間、燕市吉田産業会館で「燕市・弥彦村児童生徒科学作品展」と「燕市・弥彦村園児作品展」、さらに「青少年のための科学の祭典 燕・弥彦大会」を開いており、初日13日は大勢の来場者でにぎわった。
子どもたちが主に夏休みに取り組んだ作品を展示、鑑賞してもらおうと毎年、開いている。ことしも燕市と弥彦村の小中学校を対象に募集、応募のあった科学作品720、発明工夫65の785点を展示。園児作品は保育園、幼稚園の園児が作った工作194点を展示している。
わからないことでも、たいていのことはネットで検索すれば見つかる時代。科学研究のテーマ選びも大変だが、ことしもなぜか定番の液体の違いによる10円玉磨きの効果の違いやどんな条件の所に四つ葉のクローバーが多いかを自分で調べたり、溶けにくいという方法で作った氷が実際にふつうに作った氷より溶けるのに時間がかかるかを調べたりといった、おとなでも興味をひかれる研究も多い。
セミの抜け殻を使って野球チームやサッカーチームを作り、さらに何十ものセミの抜け殻で大きなセミをかたどったシュールな作品も。子どもたちの思いがあふれている。
自分の子どもの作品が展示されているからと見学に訪れる親子連れが多いが、人気を集めるのは、「科学の祭典」としてNPO、企業、部活、個人などが開設している科学にちなんだブースだ。
13日は13、14日は12のブースが出展。13日は電子顕微鏡で観察したり、電気で遊んだり、色で酸性やアルカリ性を確かめたりといった本格的な理科の実験ができるブースをはじめ、遊び感覚で楽しめるロボット操縦体験、マーブリング、リサイクル工作、よく飛ぶストロー弓矢など盛りだくさんだ。
子どもたちは次々とブースを回り、半日はたっぷり楽しめる内容。「子どもよりわたしの方が楽しんでるかも」と話すお母さんもあり、親子で楽しく科学を体験し、学んでいた。また、電子楽器のmoog社製「テルミン」の展示もあり、これを有名にしたレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの気分も味わえる。
さらに2日間とも午前11時からと午後1時半からの2回、おもしろ科学ショー「理科六三郎の料理教室」を行っている。理科好きな教員でつくる「西蒲燕理科の会」が担当し、テレビなどでは良く見る液体窒素を使った実験も大好評だ。
14日も午前10時から午後5時まで開場するが、ブースは午後3時までのなので注意する。入場無料。