三条産のコメを給食で食べている東京都・荒川区立第二峡田(はけた)小学校の児童が、交流活動事業「コシヒカリ収穫体験in三条」で13、14日の1泊2日でことしも三条市を訪れ、棚田での稲刈りやナシ狩りなど三条の秋をたっぷりと楽しんだ。
2009年から実施している事業で、第二峡田小は給食に三条産米を使用している。また、三条市のコメの生産者や市職員などでつくる「おにぎり隊」が同校を訪れて、児童と一緒におにぎりを作ったりしている。
今回、三条市を訪れたのは、希望した4年生11人、5年生11人の児童22人と長瀬泰一郎副校長をはじめ、教諭や保護者など7人の計29人。
初日13日は、昼ころに来条し、三条鍛冶道場で見学や和釘づくり体験、夕方から「いい湯らてい」で来館者を前に学習発表会、入浴、夕食のあとよってげ邸に宿泊。翌14日は北五百川の棚田でコシヒカリ収穫体験と大島地区でナシの収穫体験を行った。
コシヒカリ収穫体験は、朝から行った。前日の雨で田んぼは泥状態になっているところもあり、運動靴の児童たちは、レジ袋を靴の上からはいた靴カバーをつけて田んぼに入り、生産者に指導を受けながら鎌を手に昔ながらの方法で稲刈りした。
最初はなかなか切れなかったイネが、こつをつかんで一度で切れるようになった男子児童は、ズボンや背中に泥をはね上げても気にせずに「はざがけ」の作業に一生懸命だった。生産者の人たちを「長いことやっているので、すごいな〜と思う」と感心。三条で食べたご飯は「甘みがあって、どのおかずにも合う。きれいな空気で景色もおいしい」、「でも本校と同じでおいしい。(学校で食べた)塩むすびもおいしいし、カレーライスもおいしい」と話していた。
続いて棚田を見学した。急な上り坂を小走りで上がり、棚田を見下ろしながら「やっほー!」、「三条大好きー!」と繰り返し叫んでやまびこで遊んだり、バッタやトカゲを見つけては追いかけ、目を輝かせていた。