燕三条イタリア野菜研究会がことし収穫した三条産の小麦を使ったラーメンの麺の試食で三条市長を訪問 (2014.9.16)

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燕三条地域の若手農家でつくる「燕三条イタリア野菜研究会(通称:イタ研)」(内山徳寿会長)は16日、国定勇人三条市長を訪問し、イタ研メンバーがことし収穫した三条産の小麦を使って作ったラーメンの麺を試食してもらった。

燕三条地域の若手農家でつくる「燕三条イタリア野菜研究会」が国定三条市長を訪問、左から正広の阿部店主、亜倶璃さんじょう」の野崎さん、イタ研の内山会長、サン・フォーレットの磯部社長、国定市長
燕三条地域の若手農家でつくる「燕三条イタリア野菜研究会」が国定三条市長を訪問、左から正広の阿部店主、亜倶璃さんじょう」の野崎さん、イタ研の内山会長、サン・フォーレットの磯部社長、国定市長

小麦を栽培したイタ研の内山会長と農業組合法人「亜倶璃さんじょう」の野崎太郎さん、三条産小麦でパンを製造している手作りパンの店「サン・フォーレット」の磯辺隆社長、三条産の小麦でラーメンの麺を作った「大衆食堂 正広」の阿部圭作店主が市役所を訪れた。

阿部店主は、いつも通りの三条産小麦0%の麺と、三条産小麦を10%、20%それぞれ加えた3種類のゆでた麺を用意し、だし汁につけて試食してもらった。小麦粉は胚乳だけを使うのが一般的だが、三条産の小麦は収量が足りず機械にかけられないため、石うすでひいて表皮、胚芽、胚乳をを含む全粒粉(ぜんりゅうふん)で使っている。

左から三条産小麦0%、10%、20%のラーメンの麺
左から三条産小麦0%、10%、20%のラーメンの麺

そのため麺のこしを強くするために使われる“かん水”として反応して茶色になり、用意した麺はひと目見て0%より、10%、20%の麺がより色が濃くなっているのがわかる。

試食した国定市長は「おとなの味がする」、「和っぽい。落ち着いた感じがする」とプラス評価。ただ、「三条産の小麦を使ってるいることをどうやってアピールするか工夫が必要」とし、「強気な値段設定ができるのでは」と将来性に期待した。

試食する国定市長
試食する国定市長

「サン・フォーレット」の磯辺社長は、自社で製造する“三条小麦”と銘打ったパン5種類と菓子種類を商品化しており、それらを紹介。内山会長は、ことしは野崎さんとふたりで昨年の1.2倍の約2.2トンの小麦を収穫したが、来年は小麦の生産者を増やして三条特産の車麩(くるまふ)にも挑戦したいとし、さらに大麦も栽培して「学校給食にも使ってもらえたら」と夢を膨らませていた。

 “三条小麦”と銘打ったサン・フォーレットの商品
““三条小麦”と銘打ったサン・フォーレットの商品

イタ研は、三条産の小麦でパンを作りたいというサン・フォーレットの要望を受けて昨年、初めて小麦を収穫し、ことしで2年目。同時に三条産小麦を使った新たな商品も模索しており、ラーメンの麺への使用は昨年からの構想だった。

これに先だって12日には正広で麺の試食を行っており、大胆に三条産小麦が0%、50%、100%の3種類で、しょうゆラーメン、塩ラーメン、みそラーメン、カレーラーメンで食べ比べた。正広での商品化はまだまだこれから。阿部店主は「三条産の小麦でなければ出せない料理ができれば、いちばんいい。この小麦粉を使わなければならないおいしさがあれば」とさらに研究を続ける考えだ。

 12日に正広で行った試食会
12日に正広で行った試食会

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